更新日:2007.12.3
「アーバンネット三田ビル(東京都港区)」、「NTTクレド基町ビル(広島県広島市)」、「アーバンネット上名古屋ビル(愛知県名古屋市)」のビルの屋上において、ヒートアイランド緩和対策の一環として取り組んでいる、サツマイモ水気耕栽培システムにより栽培されたサツマイモの収穫祭が行なわれました。
「アーバンネット三田ビル」では2007年11月8日(木)に行なわれ、当ビルのテナントさまをはじめとして、昨年よりも多くの方々にご参加頂き、約100kgのサツマイモを収穫しました。当日は収穫したサツマイモを使用した試食会も行なわれました。
参加者からは「芝生などの屋上緑化では作物を採り、味わうという楽しみはありませんね」という感想が出るなど、サツマイモという収穫物だけでなく、環境対策はもちろん、参加する人々にとっても大きな実りを感じる収穫祭となりました。

サツマイモ堀り

堀出されたサツマイモ
当社は全国の主要都市でオフィスビルの管理・運用を行っています。こうした既存ビルについても、環境保全を目的にさまざまな設備やシステムを導入しています。

近年大きな問題となっている都市部のヒートアイランド現象に関して、当社は、ビルの屋上緑化や壁面緑化などさまざまな対策を講じています。その中で、当社が進めている新しい試みが、サツマイモの水気耕栽培システムによる屋上緑化です。
本システムは、2006年、当社が所有する「アーバンネット三田ビル」(東京都港区)において、(株)NTTファシリティーズと共同で実証実験を実施し、サツマイモで緑化していない区域に比べサツマイモで緑化している区域は、屋根表面温度が最大で27度低下することや、サツマイモの蒸散作用により、太陽からの正味放射量(太陽エネルギー)の80%が吸収されるなど、ヒートアイランド緩和対策として高い効果を確認しました。
これらの実証実験の結果を踏まえ、ヒートアイランド緩和対策として、自社所有ビルへの展開を検討し、2007年春からは、「アーバンネット上名古屋ビル」や「パセーラ(基町クレド)」においても本システムを展開しています。
また、「アーバンネット三田ビル」においては本システムによるサツマイモ栽培を展開するとともに、定植や収穫祭などのイベントを通じ、テナントに入居されているお客様などとのコミュニケーションの場としても活用していきます。
システム構成

- 優れた生成性
- 栽培が容易
1m²のユニットが約25倍の面積を緑化する。暑さや風雨など厳しい環境下でも育成でき、病気にも強い。 - 優れた蒸散量
葉面が蒸散することにより気化熱が発生し、周辺から大量の熱を吸収する。
サツマイモの葉は大きく、また幾重にも重なり合っているため、芝生・セダム等による緑化と比較して、単位面積あたりの蒸散量が多く期待できる。 - 優れた遮熱効果
サツマイモは40~50cmの高さがあり、また葉が幾重にも重なりあっているため、大きな遮熱効果が期待できる。 - 癒し効果
サツマイモの収穫の喜びや、植物に触れる癒し効果が得られる。
成長の変化

当社の運営する既存ビルの中には、土壌菌で水と炭酸ガスに分解する「バイオ処理方式」により、従来は公共下水道に廃棄していた処理水を再利用し、環境汚染の低減および水道費の節減(節水)が実現できるシステムを導入しているビルがあります。このシステムは、汚泥をほとんど発生せず、脱水処理なども不要なためメンテナンスも簡単です。

システム構成の拡大図 ![]()
(クリックすると新たにウィンドウを開きます)
- 悪臭が発生しない。(悪臭物質を土壌菌により吸着・分解)
- 処理水がきれい。(土壌菌により水と炭酸ガスに分解)
- 産業廃棄物発生ゼロ(汚泥が殆ど発生しない)
- メンテナンスが簡単(薬注、汚泥処理、脱水処理が不要)
当社が運営する「NTTクレド基町ビル」(広島市)では、2006年2月から省エネ・節水対策として、バイオ処理方式による排水利用施設が稼動しています。また、同ビルでも2007年4月にサツマイモの水気耕栽培システムを導入し、屋上緑化による空気中の温度上昇を抑える試みを実施中です。「アーバンネット大手町ビル」(東京都千代田区)では、サービス向上と環境保全を目的に、2007年6月から5カ年計画で、テナント専有部分の照明器具を省エネルギータイプに切り替えています。

NTTクレド基町ビル
地球温暖化防止に向け、当社は、事業にともない排出される温室効果ガスの削減に取り組んでいます。運用面の工夫に加えて、コジェネレーションシステムの排熱利用や省エネルギー型機器の採用・設置、さらには入居者の皆さまにもご協力を仰いでいます。これらの取り組みに加えて、環境負荷の比確的小さい新規ビルの影響などにより、稼動面積当たりのCO2排出量は着実に削減しています。

