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地球温暖化対策

ビルにおける省エネ・CO2排出削減

日本が京都議定書の温室効果ガス削減目標を達成するには、オフィスや家庭のCO2排出削減が必要です。こうした背景から、NTT都市開発グループでは、2010年度のビル稼動面積あたりのCO2排出量を2003年度比で9%削減する目標(116.7kg-CO2/m2)に取り組んできました。2010年度の実績は116.6kg-CO2/m2で、目標を達成しました(※注1)
当社グループは、ビルの設計、各種設備、制御システムなど幅広い面において省エネに取り組んできました。省エネの余地が大きい照明器具については、自社オフィス内での試用も含めて実験・検証を行っています。また、テナントのみなさまのご協力に基づく省エネ活動にも取り組んでいます。

※注1 賃貸ビルの場合、テナント部分も含むビル全体の稼動面積あたりのCO2排出量を用いています。なお、CO2排出量は、電力使用量およびガス使用量に国が指定するCO2排出係数を乗じて算出しています。

過去5年間のCO2排出量の推移

過去5年間のCO2排出量の推移
項目 2006 2007 2008 2009 2010
ビル稼動面積あたりのCO2排出量(kg-CO2/m2 119.6 119.6 116.8 116.4 116.6
CO2排出量(トン-CO2) 188,374 192,415 188,799 187,853 183,744

ビル開発における地球温暖化対策1:内本町ビル

内本町ビル

内本町ビル

2011年6月に竣工した内本町ビル(大阪府大阪市)は、地球温暖化対策を強く志向するビルとして設計されています。エネルギー消費の大きい空調面では、自然給気口と建物内の階段を利用して換気を行う「エコシャフト」、窓面に沿った空気の流れで熱負荷を下げる「簡易エアフロー」といった対策に加えて、ゾーンごとに冷暖房切り替えが可能な空調設備を導入しました。照明については、トイレや廊下といった共用部にはLED照明を採用しています。また、屋上南面に出力13.4kWの太陽光発電パネルを設置し、自然エネルギーの活用と熱負荷の低減を図っています。

ビル開発における地球温暖化対策2:アーバンネット神田ビル

  • 開発推進部 開発設計担当 神谷 友彦
    開発推進部 開発設計担当 神谷 友彦

2012年7月竣工予定のアーバンネット神田ビル(東京都千代田区)では、高い省エネ性能を実現するために、当社初の全館へのLED照明の採用(ベース照明の全館採用は当社初)のほか、自動調光システムの導入、高性能のLow-E複層ガラスによる断熱性の確保、共用部への補助電源としての太陽光発電装置(出力約5kW)の導入など、幅広い対策を行っています。
特に、省エネの可能性が大きい照明については、大きな一歩を踏み出しました。1年近くをかけ、1. LED照明を使用するベース照明(事務室ゾーン照明)のモックアップ(実物大の実用品実験機器)の作成と検討、2. メーカーの選定と器具の共同開発、3. 自分たちのオフィス内での新光源の試験利用という段階を踏んで、アーバンネット神田ビルで使うLED照明を開発・検証し採用を決定しました。また、従来の蛍光灯はテナントが退去する度に全て更新していましたが、LED照明の採用にあたっては継続利用いただく方式に改めるなど、運用面でも新機軸を導入しています。

アーバンネット神田ビル完成イメージ

アーバンネット神田ビル完成イメージ

照明の省エネ化をはじめとするさまざまな対策により、設計時はビル設備の省エネ性能を示すERR(※注2)として約30%を目標としていましたが、竣工に向けて40~50%という高い水準の達成を目指しています。

※注2 ERR:ビルの設備システムにおけるエネルギー消費の基準値からの低減率を示すERR(Energy Reduction Rate)は、東京都では5段階で評価され、35%以上が最上級のAAA評価とされています。

地域冷暖房による省エネ・CO2排出削減の推進

氷蓄熱槽

氷蓄熱槽

ターボ冷凍機

ターボ冷凍機

NTT都市開発グループは、一部の複合ビルの開発において地域冷暖房を導入しています。地域冷暖房は、一定の地域内にある複数の建物に冷水・蒸気(温水)などを供給するシステムで、省エネ・CO2排出削減、公害防止、都市景観の維持など、多様なメリットを実現します。
東京オペラシティ熱供給(株)は、芸術・文化・商業・オフィス施設が融合する東京オペラシティと情報通信の拠点であるNTT東日本本社ビルなどが立地する初台淀橋地区において、1995年から地域冷暖房サービスを提供してきました。コンサートホールを併設しているため、防音・防振に配慮した対策などを行いつつ、都市ガスと電気を熱源としたベストミックス方式によるエネルギーの有効利用を行っています。2つのビルの地下にそれぞれプラントを設置し、相互に連結して効率的かつ安定的に供給しています。
2008年には、一層の省エネ・CO2排出削減を目指し、夜間電力を効率的に利用する「氷蓄熱システム」を導入しました。このシステムでは、昼間時における冷房に使用する電力は、冷水の搬送用動力に限られるため僅かで済み、2011年夏の電力抑制には非常に役立ちました。また、同社はターボ冷凍機(電気のみで冷水を製造)と吸収冷凍機(主にガス炊きボイラの蒸気により冷水を製造)を備えており、吸収冷凍機の運転比率を増加させることにより、使用電力の15%削減も容易に達成できました。
今後もこうした努力を重ね、熱源の安定供給とともに、さらなる地球温暖化防止対策を進めていきます。

クールビズファッションショーの開催

クールビズファッションショー

クールビズファッションショー

2011年5月、NTT都市開発が代表幹事を務める紙屋町・基町回遊性向上連絡協議会が主催する「紙屋町広島クールビズファッションショー」が、そごう広島店(広島県広島市)の前で開催されました。西日本における節電意識の向上と広島の街の活性化を狙いとして、加盟各社の社長や代表者が自らモデルとなり、率先して「カッコいい、クールなオヤジになれるクールビズファッション」をアピールしたものです。当日は松井広島市長や広島県環境県民局部長、中国四国地方環境事務所長もモデルとしてご参加いただき、スーパークールビズの広報活動などで大いに盛り上げていただきました。当社の酒井前中国支店長を含む計15名が、最新のクールビズスタイルで登場し、省エネへの協力を呼び掛けました。

住宅における省エネ・CO2排出削減

NTT都市開発が2010年に策定した「ウェリスコード」では、「環境創造」を重要分野の一つとして位置づけ、省エネ対応の照明器具の採用、常時点灯の必要がない人感センサー付照明の導入、エネルギー使用状況の表示パネルの設置といった基本的な対策を示しています。このほかにも、断熱性能の強化、効率的なエネルギーシステムの採用など、物件に応じた省エネ仕様を導入しています。

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