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アーバンネット上名古屋ビルにおける屋上緑化と環境教育

「街」と「自然」のHarmony アーバンネット上名古屋ビル(愛知県名古屋市)では、2007年から毎年、サツマイモを使った屋上緑化を行っています。東海支店では、事業活動と地域との関わりを大切にしつつ、より効果的なヒートアイランド対策を模索しています。今年からは、地域の保育園と協働し、屋上緑化を子どもたちの環境教育に役立てています。この活動に情熱を傾ける東海支店のメンバーが、取り組みのあらましをご報告します。

アーバンネット上名古屋ビル屋上

サツマイモによる屋上緑化

  • 東海支店 ビル事業推進部 山口 公明
    東海支店 ビル事業推進部 山口 公明
  • 東海支店 総務部 総務担当 八代 雅幸
    東海支店 総務部 総務担当 八代 雅幸
  • 東海支店 ビル事業推進部 ビル管理担当 加藤 成雅
    東海支店 ビル事業推進部 ビル管理担当 加藤 成雅
  • 東海支店 ビル事業推進部 ビル管理担当 立石 正則
    東海支店 ビル事業推進部 ビル管理担当 立石 正則

NTT都市開発 東海支店では、都市部におけるヒートアイランド対策の一環とするため、アーバンネット上名古屋ビルをCSR活動拠点として、サツマイモ水気耕栽培による屋上緑化に取り組んできました。アーバンネット三田ビル(東京都港区)、NTTクレド基町ビル(広島県広島市)とも連携しながら、取り組みを進めています。
サツマイモは、葉が大きく幾重にも重なるため蒸散・遮熱効果に優れており、かつ屋上の過酷な環境にも耐える生命力を備えています。そのため、屋上の表面を冷やし、照り返しの熱を抑える効果が期待できます。過去の実測データでは、サツマイモで緑化した部分とそうでない部分との温度差は最大27℃にも達します。
水気耕栽培は、水流をサツマイモの水耕ユニットに落とすことにより気泡を発生させ、根に酸素を供給して生育を促す手法です。液肥と水を混ぜた溶液を、自動運転のポンプで各ユニットに循環させています。そして、土を入れたプランターを毎年7月頃に設置し、サツマイモのつるをその中に入れることによって、プランター内にサツマイモが育ちます。この方法には、土を敷き詰めるやり方に比べて重量が軽く、管理もしやすいという特徴があります。水気耕栽培のシステムは、NTTファシリティーズへ委託し維持管理しています。
ビルの屋上にはタンクや空調の室外機などが置かれており、その間の平らな部分に水気耕栽培のシステムを置いています。

サツマイモ水気耕栽培による屋上緑化(昨年収穫時)

サツマイモ水気耕栽培による屋上緑化(昨年収穫時)

アーバンネット上名古屋ビルの屋上面積は約2,400m2ですが、今年の栽培では約240m2、全体の10%が緑化されることになる予定です。
育てるサツマイモの品種としては、過去4年間にいろいろなものを試しましたが、緑化面積と収穫量の両方に優れていたのは「パープルスイートロード」だったため、今年はこれを全面的に採用しています。

取り組みを発展させる試み

東海支店では、この取り組みを発展させるためのさまざまな試みにも着手しています。
水気耕栽培には利点が多いものの、真夏時に緑化面積が十分広がらないのが難点でした。そのため、NTTファシリティーズが開発した培地バッグ(土と肥料を詰めた袋)による土耕栽培を併用することにしました。昨年の実験を通じて緑化面積拡大に効果があることがわかったため、今年度は培地バッグ専用のエリアも設けています。培地バッグには、水気耕栽培には不向きだった「ひめあやか」「金時」「べにあずま」を植えています。
また、秋の収穫後に発生する葉や茎などの残渣物のリサイクルも2009年から始めました。食品リサイクル施設「バイオプラザなごや」が他の事業所の生ごみとともに再生処理し、有機肥料を製造しています。2010年からは、この肥料を培地バッグに入れています。
さらに、水気耕栽培システムの動力源として、定格出力1,000Wの風力発電装置を2機導入しました。名古屋では平均秒速2~6mの風が吹くと言われ、計算上は平均秒速6mの風が吹けば必要な電力が賄えます。また、2機のいずれにも定格出力60Wの太陽光パネルが付設されており、無風時にも一定の発電が可能です。蓄電池により、非発電時でも最大12時間は循環ポンプを稼動できます。

保育園との環境教育活動

サツマイモによる屋上緑化は、作業に携わる人にとって、環境問題を考えるきっかけになるだけでなく、作物の生育を実感することにもなります。そこで、今年から屋上緑化を環境教育活動としても展開しています。

上名古屋保育園の園児とのつる入れ作業の様子

上名古屋保育園の園児とのつる入れ作業の様子

近隣にある上名古屋保育園の園児の皆さんを5月の定植会にお招きし、定期的な作業への参加を打診したところ、ご快諾いただきました。そこで、6月、7月のつる入れ作業は、園児の皆さんに手伝っていただきました。屋上に集まった元気いっぱいの子どもたちは、つる入れの説明に聞き入った後、小さな手で丁寧に作業をしてくれました。初回はためらいがちでしたが、2回目になると自信を持った手つきに変わり、その成長ぶりに私たちも驚かされました。目を輝かせて作業をする子どもたちから、私たちもいい刺激を受けています。子どもたちは、時々散歩がてら屋上にのぼってサツマイモの様子を見に来てくれています。

つる入れ作業時の上名古屋保育園の皆さんとの集合写真

つる入れ作業時の上名古屋保育園の皆さんとの集合写真

秋には、サツマイモの葉の手入れ(枯葉取り)、そして収穫を予定しています。一連の作業を子どもたちと“協働”する形で活動を進めていきます。収穫後には、参加した子供たちに絵を描いてもらい、ビル内に展示できればと考えています。
今年は、上名古屋保育園の園長先生のご紹介で、名古屋市環境局の環境教育ご担当者をつる入れの見学にお招きしました。行政からも助言をいただきつつ、環境教育の輪をさらに広げていきたいと考えています。
今年参加してくれている園児の皆さんは、来年は小学生になります。また新しい関係づくりができるのではないかと期待しています。さまざまな新しい可能性を生み出す活動として、これからも屋上緑化に取り組んでいきますのでご期待ください。

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