
はじめに、2011年3月の東日本大震災により、亡くなられた方々に心よりお悔み申し上げます。また、今もなお避難生活を余儀なくされている被災者の方々に謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
今回の大震災発生に伴い、NTT都市開発グループでは直ちに災害対策本部を設置し、当社が管理・保有する物件の被害状況ならびに安全確認を行いました。人命に関わる被害や物件の大きな被害はありませんでしたが、当社グループをあげて修復などを行っております。これは安全性を重視する建築設計や災害への備えが功を奏したものと受け止めておりますが、この度の経験を踏まえ、さらに安全性を重視した取り組みを進めるとともに、大規模な自然災害はいつでも起こりうるという認識を新たにし、役員・社員一同あらためて気を引き締め、総合不動産会社として「災害に強い街づくり」に力を注いでいく所存です。
NTT都市開発グループは、事業活動を通じて、地球環境に配慮したさまざまな取り組みを行っております。
世界的な課題となっている地球温暖化対策については、賃貸ビルにおける省エネ・CO2削減に向け、設計や設備などのハード面やそれらの運用といったソフト面で多角的な取り組みを行っており、ビル稼動面積あたりのCO2排出量については削減目標を達成いたしました。また、NTTグループ全体で取り組んでいる自然エネルギーの発電・利用を促進する「グリーンNTT」にも継続的に参加しており、分譲住宅における省エネ・CO2削減にも取り組んでおります。
さらに、都市部におけるヒートアイランド現象の深刻化を背景として、サツマイモなどの食用作物を使用した屋上緑化にも取り組んでまいりました。2006年から2007年にかけ、東京、名古屋、広島の当社保有ビルの屋上にサツマイモの栽培システムを導入しました。その後、数年の実証期間を経て、ヒートアイランドの抑制に一定の有効性があることが確認でき、活動は新たな段階を迎えております。サツマイモ屋上緑化システムの当社保有物件への新規導入、地域の子どもたちを対象とした環境教育への活用、ミツバチの飼育による生物多様性保全活動など、新たな取り組みにも着手しております。
そのほか、水資源保全、廃棄物削減、紙消費削減など、地球環境の保全につながる取り組みを実施しており、これからも、NTTグループ各社とも連携を図りながら、より効果的な「地球環境に配慮した街づくり」を推進していく所存です。
私たちは、NTTグループの一員として、また、街づくりを担う総合不動産会社として、常に高い倫理観を持って事業活動に臨まなければなりません。そのため、NTT都市開発グループでは、社員一人ひとりが企業倫理・コンプライアンスに対し高い意識を持ち続けるための取り組みを継続的に実施しております。また、推進体制や相談窓口も整備しており、全社員研修等を通じ社員個々人の自覚を促すよう努めております。
企業倫理・コンプライアンスにおいて、人権の尊重は重要な取り組みの一つであります。NTT都市開発グループでは、「人権を尊重し、あらゆる差別をしない、させない、許さない」という企業姿勢の確立に向けて、人権啓発推進体制の強化に取り組むとともに、当社グループ全社員を対象として研修を実施しております。2011年4月には、「東京人権啓発企業連絡会」に加入し、さまざまな研修プログラムに経営層ならびに社員が参加するなど、意識啓発の機会をさらに広げております。
私たちNTT都市開発グループは、日々の業務や交流の場を通じた対話、あるいは本報告書に添付している読者アンケートへのご回答など、さまざまな形のコミュニケーションを通じ、いかにステークホルダーの皆さまの声を把握し、事業活動に反映していけるかが、CSRを進める鍵になるものと考えております。本報告書に掲載している3つのハイライト記事では、こうした考えを私たちがどのように実践しているかを、具体的にご報告しております。
また、今年度からウェブサイトを充実させ、本報告書では報告しきれないさまざまな取り組みを掲載しています。是非ともウェブサイトの活用もお願いいたします。
皆さまにおかれましては、このCSR報告書を通じて当社グループの姿勢をご理解いただくとともに、忌憚のないご感想をお寄せいただければ幸いに存じます。
2011年10月![]()
