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東京オペラシティ文化財団

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10周年を迎えた東京オペラシティコンサートホール

東京オペラシティ

当社の共有物件である東京オペラシティは国の文化施設である新国立劇場と、文化、商業、ビジネス施設が配置された民間の複合施設とが融合したひとつの「街」です。ここはまた、クラシック音楽を上演するコンサートホールやオペラ、バレエなどの舞台芸術を上演する新国立劇場をはじめ6つの劇場・ホールと、近現代美術を中心に展示する2つのギャラリーが凝縮される「劇場都市」として、ハード面・ソフト面から世界中で高い評価を得ています。

この充実した施設で文化活動を運営するのは、民間事業者5社がサポートする「東京オペラシティ文化財団」。私たちNTT都市開発は、東京オペラシティの建設プロジェクトに参画しただけでなく、当財団をサポートする企業の一員として、文化事業に関わっています。

今回は、1997年9月10日にオープンしたコンサートホールの10周年を記念し、「財団法人東京オペラシティ文化財団」の音楽事業および私たちの文化芸術活動を中心にご紹介しましょう。このページのナビゲーターはNTT都市開発(株)ビル事業本部の洞口尚樹が務めます。

洞口 尚樹 氏

ビル事業本部
洞口 尚樹 氏

人と芸術とビジネスが調和する 「劇場都市」東京オペラシティ

「街」としての東京オペラシティのコンセプトは「劇場都市」。世界屈指の文化施設を複数有していることに加え、ここをひとつの劇場に見立てると、この街に往来するすべての人々がその時間と空間を共有し、ドラマを演じる役者や演奏者だと考えることができます。また、全体が開放的な構造になっているので、どこから入っても、どのように見て回っても自由自在。訪れるたびに、何かしら新しい発見をすることができます。

「街」はタワー棟、コンサートホール棟、アートギャラリー棟から構成され、ビジネス、芸術、食事やショッピングといった暮らしのあらゆる舞台装置が整っているのです。

人と芸術の調和を実現 東京オペラシティの音楽事業

東京オペラシティの主要施設であるコンサートホールとアートギャラリーの運営は、先ほどご紹介しました「財団法人東京オペラシティ文化財団」(以下、「財団」と表記)が担っています。これら文化施設のコンセプトは、「21世紀の文化創造の拠点をつくり出す」、「音楽、美術を包含した総合的な芸術表現の場を提供する」ことであり、そして近現代アートを展示しているアートギャラリーも、音響的特性の粋を集めたコンサートホールも、このコンセプトのもとで運営されています。

幅広い層に「音楽」を提供

ズーラシアンブラス

ズーラシアンブラスの
パンフレット

東京オペラシティの音楽事業では、財団主催企画のほか、一般の団体による大小さまざまなクラシック系のコンサートが多数企画されています。なかでも、多くの方々に気軽に音楽にふれていただけることを目的に、近江楽堂やビルの商業テナント会などと共に開催する「ランチタイムコンサート」はたいへんな人気を集めています。

また、夏休みに東京オペラシティの文化施設およびビル管理会社が主催する、芸術祭「アーツシャワー オペラシティの夏祭り」では親子で気軽に楽しめるさまざまなイベントを開催。コンサートホールでは「ズーラシアンブラス」と題した、ズーラシアの人気動物のぬいぐるみをかぶった演奏家が登場するコンサートを催し、大変な人気を博しています。実は、この演奏家の皆さんは、一流の演奏家として活躍している人ばかりなのです。

この「ズーラシアンブラス」企画は、2006年にスタートしたものですが、私も検討段階で、財団から企画内容を聞いたとき、素直に「家族と参加したい」と思いました。未来を担う子どもたちが、心からクラッシック音楽を楽しめる企画を提供することで、日本の文化振興に貢献できたのかな、と感じています。

そのほか、新しい世代から新しい楽曲を募集する「武満徹作曲賞」で、若い音楽家を支えています。世界一流の演奏家が、4歳から高校生までの子どもたちのためにリハーサルの一部を無料公開する「リンガリング・コンサート」も実施しています。また、中学校にコンサートホールを貸し出し、ホールでの合唱をCDに録音する、といったことも実施しています。

このようにさまざまな活動を通して、若者を中心とした幅広い層に「音楽」に触れていただく機会を創ることで、日本における音楽および文化の振興に貢献しています。

コンサートホール 「タケミツ メモリアル」

タケミツ メモリアル

コンサートホール内

コンサートホールは、音楽専用ホールとして、徹底したクオリティが追求されています。ホール内の高い天井はユニークな変形ピラミッド型で、内装には振動体・共鳴体として優れている天然木が使用されています。これはホールをひとつの大きな楽器ととらえて設計された結果です。実は日本では、防災上、コンサートホールの内装を木質にすることはできませんでしたが、さまざまなシミュレーションで火炎や煙の性状を予測して安全性を確認するという地道な作業を積み重ねることで、特別に建設大臣の許可を取得して木質の内装を実現したのです。

また、ホールの基本コンセプトづくりから設計段階まで深くたずさわり、芸術監督としてもオープニング企画を監修していただいた故武満徹氏に感謝と敬愛の念をこめて、ホール名に「タケミツ メモリアル」という愛称をつけました。海外ではこの愛称が広く親しまれており、改めて故武満徹氏の偉大な功績を感じます。

コンサートホール開館10周年の主な記念行事

各種の記念コンサートをはじめ、作曲委嘱によってつくられた3作品の演奏、記念CD制作など、多彩な行事が計画されています。なかでも作曲委嘱では、ジャズピアノやバンドネオンの演奏をクラシックに取り入れた作品などユニークな曲がそろい、今後、さまざまなコンサートで演奏されると財団は期待しています。また、この10年間の主な主催公演の写真がコンサートホールホワイエ壁面に展示されています。

東京オペラシティの文化芸術活動を支援して 未来につながる10年間

コンサートホールがオープンして10年、NTT都市開発は、ほかの民間事業者とともに財団運営を通して人材と経済面で支援を行ってきました。まったく異なる業種の民間事業者が複数で財団を設立し、オーナーとして文化事業の運営に携わるということは、日本でもたいへん珍しいことです。多様な企業文化の中で育ってきた者同士が集まるわけですから、当初はお互い戸惑うことも多くありました。しかし、目的を同じくする私たちは、10年の歳月をかけて、それぞれの企業文化の違いを認識し、話し合いを重ね相互理解を深めてきました。

プログラムを企画・運営する財団と、運営を支援するオーナー事業者においても、10年という歳月の中で、さまざまな局面を共有することで、確かな信頼関係を築き上げてきました。施設オープン当初は、財団の方針とオーナー事業者側の期待とが食い違うことがありました。財団の主催公演は現代音楽が中心となり、結果、音楽ファン層が限られていました。私たちとしては、もっと幅広い層にクラッシックなどの音楽も楽しんでほしいという意図があり、話し合いを重ね、企画の内容もだんだんと変化していきました。先ほどご紹介した「ズーラシアンブラス」も、その例の一つです。

石山 篤 氏

財団法人東京オペラシティ文化財団
石山 篤 氏

また、施設を利用する演奏家の皆さん・お客様に快適に利用していただけるよう、空間づくりにも細心の注意を払っています。こうした一つひとつの取り組みが実を結び、多様な演奏家・音楽ファンを集めるようになり、今では、大小のホール、2つのリハーサルルームを合わせて年間520公演という日本一の稼働率を誇っています。

最近は、ほぼ満席になるほど人気を集める公演ばかりですので、私たちもうれしいですね。もちろん、当ホールのアイデンティティーはメッセージ性の強い企画を世に出していくことです。財団と私たちオーナー事業者はそのため、新しい音楽を育てていきながらも、一方で音楽ファンの裾野を広げるために、常に魅力ある企画・魅力ある「劇場都市」にふさわしい街づくりに取り組んでいます。音楽の魅力を広める、これも故武満徹氏の遺志だと思います。

現在は、財団をはじめ、新国立劇場、管理会社、そして私たちオーナー事業者など、音楽事業に関わる全てが、すばらしい相乗効果を発揮し、とても美しく調和(ハーモニー)していると思います。この調和(ハーモニー)が、高い集客率に表れているのではないでしょうか。10年を経た今、音楽事業として、そして文化事業を通じた社会への貢献という視点からも、非常に成功していると言えます。これからも、この10年で築き上げた確かな基盤を元に、さらに大きく社会に貢献する施設へと育てていきたいと考えています。

石山 篤 氏そして、私たちがこうしてこの事業に集中できるのも、経営トップの強い意思があるからこそです。財団の理事を務めてきた当社の姿勢は、文化事業の熱心な支援者であると財団側から評価していただいています。経営トップのこうした姿勢が、現場で文化事業に携わる私たちにも伝わり、意欲をもって仕事に打ち込めるのです。

東京オペラシティの文化事業は「人々に幸せや楽しみを提供する」仕事です。これこそが私たちのCSRが掲げる「『人』と『街』のハーモニー」が具現化された姿ではないでしょうか。

私たちNTT都市開発はいつまでも、このすばらしい文化芸術活動を支援できる企業であり続けたいと考えています。当社の企業活動と文化振興支援は密接に関係していると思いますし、企業が文化振興を支えることで、社会的責任を果たすということは、経営トップにとっても私たち社員にとっても大きな誇りです。

最後に東京オペラシティには、今回ご紹介した以外にも魅力的な施設があります。是非、一度足を運んでみて下さい。心よりお待ちしています。

その他施設のご紹介

サンクンガーデン/パブリックスペース

地下1階にある円形広場、サンクンガーデンは、日の光とうららかな風が吹き込む気持ちの良い空間です。親子連れ、カップル、ビジネスパーソンなど広場を行きかう人たちは、まるでこの空間を舞台に、演技をしているようです。そして巨大なオブジェ「シンギングマン」が広場の吹き抜け空間を見つめながら歌を歌い、人々の演技にスパイスを加えています。

シンギングマン

シンギングマンの写真

アートギャラリー

アートギャラリーでは近現代の多様な芸術表現を紹介しています。2007年4月14日から7月1日までの期間は、「藤森建築と路上観察」と題した展示を開催中。4階は東京オペラシティの事業者の一人、寺田小太郎氏の収集した作品を中心とするコレクションを展示しています。

http://www.operacity.jp/ag/
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近江楽堂

近江楽堂は、礼拝堂をイメージして造られた小ホールで、小リサイタルなどに使われます。 この名称は、設立者、寺田小太郎氏の家系が近江(滋賀県)出身者であることにちなんでつけられたそうです。前述の、ほぼ毎週行われる無料のランチタイムコンサートは、近隣の方々をはじめとする皆さまに大人気で、開催日には、楽堂の周りに開演を待つ人の長い列ができます。

http://www.oumigakudou.com/
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ICC(NTTインターコミュニケーション・センター)

ICCでは、最先端電子技術と芸術を融合したメディアアートを中心とした作品が、4階と5階に展示されています。6階にはメディアアートを中心とした図書室があります。見て、触って体験できる作品ばかりなので、面白くて、時間が過ぎるのをつい忘れてしまいます。

http://www.ntticc.or.jp/
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東京オペラシティの沿革

東京オペラシティの誕生は、1966年に国が現代舞台芸術の創造と振興を図るために第二国立劇場の建設を検討したことに端を発します。
その建設用地として初台の旧工業試験所跡地が1980年に決まりました。
建設には、周辺の複数の民間地権者の土地を整備して進める特定街区が導入され、国は1986年に、NTT(日本電信電話(株))を含む隣接する民間地権者5社に街区整備の協力を要請します。これが官民のコラボレーションによる画期的なプロジェクトの端緒です。しかし、民間側はそれぞれ将来計画や事情があり、国と一体となって開発事業を行うことは不可能に近いと考えられていました。その後、紆余曲折を経て、ようやく1988年に官民が一体となった開発プロジェクトが動き始めます。
工事は1992年に着工され、翌年に、民間街区全体の名称を「東京オペラシティ」と決定。第二国立劇場は1995年に「新国立劇場」を正式名称とし、街区全体の呼称として「東京オペラシティ」を用いることになりました。この年、故武満徹氏が初代芸術監督に就任し、財団法人東京オペラシティ文化財団が設立されます。1997年9月にはコンサートホールがオープン、1999年3月に東京オペラシティの街区全体が完成しました。

http://www.nttud.co.jp/business/office/detail/id/101

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