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特集1 不動産賃貸事業

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不動産賃貸事業は、NTT都市開発の収益基盤を支えるコア事業です。創業以来、全国主要都市に、質の高いオフィスビルや商業施設を建設・運用してきました。アーバンネット大手町、大手町ファーストスクエア、グランパーク、シーバンス、東京オペラシティ、秋葉原UDXなど、その地域のランドマークとして、そこで働く人々はもちろん、周辺地域の方々からも誇らしく語られる建物も多く保有。数々の受賞にも輝いています。いずれにも、「人」「街」「自然」が調和する街づくりという、当社の理想が込められています。

地域との共生を大切にする開発を実践

不動産賃貸事業では、土地を取得し、そこにオフィスビルや商業施設などを建設します。竣工後はテナントに賃貸し、建物の運営・管理を行いつつ、長期にわたって安定的な収益を上げることを目的としています。当然、事業性のある土地を取得して建物を建設するのですが、その際、地域の景観を壊さないだけでなく、街の魅力を高め、地域との共生を図ることが、建物を設計するうえでの重要な要素であるとともに、デベロッパーの社会的使命でもあります。

一定規模以上の開発では、事業価値を高めるために核となる土地の周辺を買収することはよくあります。土地の形状、面積、道路との接地状況などによって開発コストが変わり、容積率など建築条件も有利になるからです。同時に、個々の土地の歴史・背景などへの考慮も必要です。近隣との良好な関係を維持することが、プロジェクトの成否を決めることもあります。

例えば、アーバンネット名古屋ビル(愛知県名古屋市)のケースでは、15年以上の年月をかけて、複数の地権者の利害を調整しながら粘り強く交渉しました。その結果、関係者の誰もが納得する形で、周辺の街を活性化する建物とランドスケープを実現しました。建物の1階をピロティによって地域に開放するとともに、地下1階に設けたサンクンガーデンは壁面緑化を行い、潤いのある市民の憩いの場として提供することでも地域との共生が図られています。

また、既存の街並みの中で行われる大規模再開発プロジェクトの場合は、周辺地域との話し合いが不可欠です。秋葉原UDX(東京都千代田区)の場合、東京都から、秋葉原を世界的なIT拠点にするという目標のもと、街の繁栄と新しい産業の創出というテーマが与えられていました。そこで、秋葉原がもともと持っている力をいっそう高めるために、プロジェクト当初から街づくり協議会などにも参加しながら、秋葉原UDXのあり方、地元との連携のあり方を探っていきました。竣工後は株式会社クロスフィールドマネジメントを設立し、ITセンター(秋葉原クロスフィールド)と東京都、地元などとの連携を深めています。

開発推進部 開発・企画担当 大堂宗了

開発推進部 開発・企画担当 大堂宗了

開発推進部 開発・設計担当 原田幹夫

開発推進部 開発・設計担当 原田幹夫

確かな品質を保ちつつ長く顧客満足を実現できる建物に

ビル事業本部事業企画部 齋藤恵司

ビル事業本部
事業企画部 齋藤恵司

ビル事業本部 ビルサービス事業部 大塚悟司

ビル事業本部
ビルサービス事業部
大塚悟司

こうした地域との調和を根底に置きつつ、顧客満足と事業性という側面から、建物の基本機能の充実にも努力を重ねています。

数十年の長期にわたって入居テナントの皆さまに支持され続けるためには、建物が本来持つべきクオリティの高さに、時代が求める機能を付加する必要があります。NTT都市開発は、NTTグループとして電電公社、NTTと培ってきた建築思想をベースに当初から長寿命化の建物を志向し、技術革新や時代の流れに対応できる基本機能を備えたビルを数多く輩出してきました。

例えば、日本が世界の金融センターとして注目を浴び始めた1990年代には、国際ファイナンシャルビルというコンセプトのもと、アーバンネット大手町ビル(東京都千代田区)を竣工。基本機能を重視しつつ、時代を先取りした機能性は、十数年経った今でも新築ビルと同等の質を維持しています。

また、ITが社会インフラとなった2000年代には、世界のITセンターとして先端的なアイデア・技術による産業創出と情報発信を志向する、秋葉原UDXを建設。建物として高機能であると同時に、充実したITインフラを備えるなど、時代の要請にも応えた複合施設ビルとしています。

時代の変化に応じてさらなる機能・設備の充実を図る

現在、地球環境保全、特にCO2排出削減は世界的な課題となっています。日本でも幾度かにわたり省エネ法の改正が行われ、今後さらに強化される見通しです。地方自治体も独自の規制を設けており、不動産会社は事業の社会性の高さから、環境トップランナーとして、先頭を切って環境問題へ取り組むことが期待されています。

NTT都市開発では、新築ビルを建設する際には、その時に取り得るかぎりの環境負荷低減策を導入してきました。例えば、秋葉原UDXでは、最新鋭の熱源システムの導入や外壁の熱負荷を低減する外皮などを通じ、当時としては最高レベルの熱効率を実現しました。ほかにも、ヒートアイランド対策としての屋上緑化、地域性を活かした空調システムなど、環境負荷低減への取り組みは、当然のこととして行っています。

既存ビルでもさまざまな試みを行い、成果をあげています。例えば、東京都では一定規模以上のビルに、地球温暖化対策計画書を毎年提出しています。当社では7つのビルが対象となっていますが、シーバンス(東京都港区)はAA+という高い評価を得ています。

また、現在、設備などの更新時期にきたビルを対象に、省エネの観点に加え、時代性を考慮した設備導入によるリニューアルを検討・実施しています。大手町ファーストスクエア(東京都千代田区)では、ウエスト棟の全面的改装に着手。車イス兼用トイレの増設、照明のHf化などを実施。アーバンネット大手町ではセキュリティを強化するなど、設備の充実を図っています。

すでに、全国のビルの機能を詳細に把握しているので、今後はそれを、既存ビルの品質向上とリニューアルを検討する時の基本資料として活用し、テナントの皆さまの満足度アップにつなげていく予定です。

大手町ファーストスクエアのリニューアル

ツインタワー方式を採用し、大手町のランドマークとなった大手町ファーストスクエア。2007年に竣工15年目を迎えたウエスト棟は、省エネルギー・省資源の観点から、大幅なリニューアルを順次、実施しています。

共用部分ではトイレを大幅に改造し、人感センサー照明と節水型器具を採用。共用廊下等の照明器具も高効率照明器具に切り替えました。専用部分は内装を一新したうえで、高効率照明器具の採用や、窓ガラスへの断熱フィルムの貼付により省エネを実現。また、最新のバイオ式の排水再利用施設に更新し、大幅な水道使用量の削減を実現しました。

リニューアルされたエレベーターホール・トイレ

リニューアルされたエレベーターホール・トイレ

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