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特集1 都市の魅力づくり

街の歴史や人々の想いを受け止め商業施設で賑わいを創出

NTT都市開発は、2009年4月1日に商業事業推進部を新たに発足させ、街づくりを総合的に進めるうえで欠かせない商業事業への、より積極的な取り組みを開始しました。その代表的な取り組みの一つである「京都四条烏丸プロジェクト」は、歴史ある京都の街に新たな賑わいを創出することを目指しており、地域からの熱い期待に応え得る商業施設づくりを進めています。

土地のポテンシャルを活かす魅力的で継続的な街づくり

罇(もたい) 東三吉(商業事業推進部 開発企画担当課長)

罇(もたい) 東三吉
(商業事業推進部 開発企画担当課長)

杉木 利弘(商業事業推進部 開発企画担当)

杉木 利弘
(商業事業推進部 開発企画担当)

NTT都市開発は創業以来、「人」「街」「自然」が調和する快適な都市空間を提供する総合不動産事業者として、オフィス、住宅、商業施設などの事業を展開してきました。近年の大規模プロジェクトでは、こうした機能をあわせ持つ複合施設が増加していますが、それは“賑わいのある街”を生み出すには、商業施設が重要な役割を果たすことが広く認識されてきたからでしょう。

当社は、1988年竣工の原宿クエストをはじめとして、これまで、パセーラ(NTTクレド基町ビル)、クレド岡山(NTTクレド岡山ビル)、新風館、アキバ・イチ(秋葉原UDX)など、全国で大小さまざまな商業施設を展開してきました。これらに共通しているのは、「商業施設づくりは、街づくりである」という考え方です。

それぞれの地域には、その街やそこに住んでいる人の歴史、その場所で育まれた文化や特有の環境があります。それらを尊重しながら、地域の一員として「ひとりひとり」の想いを「ひとつひとつ」の商業施設づくりに込めることで、街に新たな活気と潤いをもたらすことを目指してきました。そして、その“街”で繰り広げられるさまざまなストーリーが、人々の記憶の1ページに残るような施設の管理・運営に努めています。これは、施設の長期保有を基本とするNTT都市開発ならではの特徴と言えるでしょう。

当社は、利用者の視点で、施設だけでなくテナントさまのサービス力も評価し、テナントさまと一緒になってより魅力的な場所をつくる取り組みを大切にしています。このようにテナントさまとのパートナーシップを強化することで、その商業施設はより多くの方々に訪れていただけるようになり、街に新たな賑わいを創出します。

当社では、2005年4月に全社横断的な商業事業への取り組み体制がスタートし、2009年4月には商業事業推進部が発足。「その土地のポテンシャルを活かし、周辺地域と一体となって行う魅力的で継続的な街づくり」を基本に掲げ、既存主要施設周辺、首都圏を中心とする政令指定都市、3大都市圏周辺の良好な住宅地の3エリアでの新規事業を推進しています。その代表的な街づくりの実践が、京都四条烏丸プロジェクトです。

四条烏丸ビル完成イメージ

四条烏丸ビル完成イメージ

「洗練された大人の街」への引き金となるプロジェクト

JR京都駅から北上する烏丸通と、八坂神社から西へ嵐山方面に抜ける四条通の交差点・四条烏丸。古くは京都証券取引所が置かれ、いまも銀行や証券会社など金融機関が集まる京都の金融・ビジネスの中心として知られています。近年、商業施設やブランドショップが相次いでオープンし徐々に姿を変えつつあるこの交差点の一角で、現在進められているのが「京都四条烏丸プロジェクト」(仮称・四条烏丸ビル)です。

NTT都市開発の京都における商業施設としては、2001年1月に竣工した「新風館」に次いで2棟目で、地下鉄烏丸御池駅から徒歩1分の新風館から600mほどの場所に位置しています。既存の商業施設をもとに、面的に展開していくという商業開発の考え方にも則ったもので、これまでの計画の中でも、より積極的な街づくりへの参画という性格の強いプロジェクトと位置づけています。

新風館での取り組みが評価されていることもあり、この新しいプロジェクトにも非常に期待を持っていただいています。事実、プロジェクトを開始するにあたっては、地元の方々から、街を活性化してほしいというお声をいただきました。

もともと烏丸通は京都御所につながる道ということで、地元では「烏丸通沿道懇談会」を組織するなど、街のあり方や未来に非常に強い想いを持っていました。このような背景もあり、開発計画がまとまった時点で担当者が挨拶にうかがったときには、「四条烏丸の交差点を明るいものにしてほしい」という声を多くの方からいただきました。以前より金融機関が集まるエリアだけに、その営業時間を過ぎるとシャッターが下りてしまい、街に活気がなくなっていたのです。

ビル開発にあたって、市場調査を行い、実際に担当者が街を歩き、地元の方々とも話し合いを重ねる中で、開発コンセプトを「洗練された大人の街・上質の館」に決定しました。四条烏丸は、京都随一の商業地である四条通とビジネスの中心である烏丸通が交わる場所です。河原町は若年齢層をターゲットとした商業施設が多いエリアのため、隣接するエリアとの棲み分けを図るということと、地元の方々の「烏丸通を品格のある通りにしたい」という要望を受けての結果でした。

そのコンセプトに基づいてさまざまな計画案を検討し、2008年9月に施行された京都市新景観条例による修正も加えた結果、地上7階、地下1階建のビルのうち、地下1階から3階を商業施設、4階から7階をオフィスとした複合施設とすることに決定。街の賑わいを創出することを重視し、ビジネス街として発達してきた街で、賃貸面積約1万m2のうちの35%を商業施設にするという方針を選択しました。

「伝統ある街の品格を残しつつ、新たな街づくりにより賑わいを創出したい」という地元の方々・NTT都市開発の共通の想いを込めた京都四条烏丸プロジェクトは、2010年秋の竣工を目指して着々と進んでいます。

松下 友美(商業事業推進部 開発企画担当)

松下 友美
(商業事業推進部 開発企画担当)

これまでに手がけた主な商業施設

原宿クエスト

原宿クエスト
世界有数のファッションエリア、原宿・表参道の玄関口に建つ複合商業ビル。「新しいライフスタイルの提案」をコンセプトに多機能ホールを併設しています。
[東京都渋谷区]

パセーラ(NTTクレド基町ビル)

パセーラ(NTTクレド基町ビル)
「ニュー・アーバン・プレステージ」をコンセプトに、ホテル、商業施設、ホールなどを内包した大規模複合施設。複合施設の快適さと便利さ、心地よさが大きな特徴です。
[広島県広島市中区]

新風館

新風館
「伝統と革新」の対比と融合をテーマに、大正15年建築の旧・京都烏丸電話局の旧館に融合するよう新館を増築し、開放的でノスタルジックな雰囲気を生み出した商業施設です。
[京都府京都市中京区]

アキバ・イチ(秋葉原UDX)

アキバ・イチ(秋葉原UDX)
人々の交流、情報と技術集積を基本コンセプトに、新たなムーブメントの原動力を目指して誕生した大規模複合ビル秋葉原UDX内のレストラン街です。
[東京都千代田区]

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