文字の大きさ

ホーム > 開発プロジェクト > 大手町一丁目地区第一種市街地再開発事業 > 開発レポート

大手町一丁目地区第一種市街地再開発事業

開発プロジェクト

大手町一丁目地区第一種市街地再開発事業

開発レポート

街の景色も人の流れも一新。活気がみなぎる都市空間へ

都市再生プロジェクトとして決定されてから約6年、大手町連鎖型都市再生プロジェクトの第一弾として注目を集めた「大手町一丁目地区第一種市街地再開発事業」は、2009年4月に建物の竣工を迎えることができました。大手町エリアの新しいランドマークとして、また国際ビジネス戦略拠点として、日ごとに魅力を増し始めたビルと街について、開発担当者に聞きました。

開発担当者インタビュー NTT都市開発株式会社 開発推進部 東田中 成佳

─ 地権者の移転やテナントの入居も順調に進んでいるようですが、竣工後のビルの雰囲気はどうでしょう。

そうですね、日比谷通り沿いに建つ経団連会館は、外周部に細柱を並べた斬新な外観で際立って目立ちますし、皇居側の日経ビルや中央に建つJAビルは霞ヶ関あたりからもよく見えます。昼は3棟の低層部に設けたカンファレンスモールのガラス張りの外壁が日差しを反射し、夜はエントランスホールの光がライトアップのような効果を果たして、とても明るい雰囲気になりました。人の動きも日に日に活発化していますし、そうした様子を目にすると、やはり誇らしい気分になりますね。

街区の北側、神田橋付近からの景色。建物の高さやデザインに変化をつけることでリズム感が生まれ、それぞれの個性も際立つ

─ 建物の高さもデザインも3棟それぞれ違いますが、その意図は?

用途や使用面積、建物の配置、事業予算など、地権者が開発に参画する際のいろいろな要望や前提条件がありますから、まずは地権者相互で公平性を欠かない計画にする必要がありました。そのうえで事業パートナーの床(賃貸スペース)をどこにどれだけ積み上げていくかですが、地区計画では建物の高さの最高限度が定められています。そこで3棟(日経ビル、JAビル、経団連会館)の高層棟を、それぞれ155m、180m、122mの構成とすることで、街区全体でのバランス感・リズム感を創出し、より良好な景観形成にもつながることを提案し、地権者要望と地区計画との整合性を実現することができました。同じような高さのビルが3棟並ぶと、どうしても圧迫感を与えますし、高さに変化をつけることで周辺環境に配慮した特徴あるシルエットをつくりたいという意図もありました。外観デザインについては、地権者それぞれの要望や組織カラーが反映されたデザインになっています。

─ 第一次再開発事業では、都市基盤の整備や環境貢献も重要なコンセプトになっています。

インフラ整備では、地下鉄「大手町」駅と直結する地下接続通路や情報通信共同溝の整備、さらに地域変電所、地域熱供給プラントなど地域全体で利用できる施設も導入しています。また、JAビルと経団連会館の間には日本の里山を模した「スカイガーデン」を設けたり、各ビルの屋上・壁面を緑化したりと、環境対策に積極的に取り組んでいるのも大きな特徴ですね。
今回の地権者・事業パートナーはいずれも大手町に縁の深い企業ばかりです。だからこそ、大手町全体の活性化を図り、エリアの価値を高めたいという思いで心を一つにし、こうしたスケール感のある地域貢献策を盛り込むことができたと感じています。

また、デベロッパーの立場としては、日本を代表するようなオフィスビルをつくることが第一義ですから、2.8mの天井高や500坪の整形なオフィスフロアなど、オフィスとして効率よく使えるスペースの提供や、窓ガラス面に空気のバリアをつくり、外熱を防ぐエアバリアファンや日射を遮蔽する自動ブラインドなど、省エネ性・快適性を高める最先端システムも採用しています。

3棟の南側・低層部のカンファレンスモール。幅140mものガラスカーテンウォールが印象的なファサードを形成

─ 先例のない大規模再開発だけに課題や苦労も多かったのでは?

地権者も事業パートナーも、また行政も「連鎖型再開発」という手法に初めて取り組むわけですから、まさに全員が手探りの状態でした。
例えば今回の事業の目玉の一つに「大手町カンファレンスセンター」があります。日経ホール、経団連会館、JA会議室として個々に利用すると同時に、大規模な国際会議などの際は一体利用できるよう低層階でつながっています。会議情報を公開するモニターや人がたくさん集まる会議の際は駐車場をどう融通し合うかといった取り決めなど、それぞれの立場や考え方がありますから、みなさんに納得していただける形を提案していくのはかなり難しい作業でした。建物をつくるだけでなく、それを円滑に運営する仕組みづくりも私たちデベロッパーの仕事なのです。
今回のような共同事業の場合、何をつくるか、いかにつくるかという開発の中身だけでなく、デベロッパーには、いろいろな意見を調整してまとめ上げていく、コラボレーション力が求められると痛感しました。

─ まさに、初めてのことばかりだったというわけですね。

約236,000m2という都心ではかつてないほどの大規模な共同事業に参画するのも、また法定再開発事業に関わるのも当社にとっては初めてのことでした。それだけにスキームづくりや手続きも複雑で難しく、さまざまな場面で社内外のみなさんに助けていただき、竣工まで漕ぎ着けることができました。日本を代表するビジネスエリアの大手町で、しかも連鎖型再開発の第一次再開発事業を手がけることができたという実績と自信は、必ず次のステップにつながっていくと思っています。

大手町一丁目地区の再開発は、現在、第一次事業の終盤を迎えており、第二次事業の概要まで決定。

─ 第二次再開発事業(大手町一丁目第2地区第一種市街地再開発事業)でも、A棟を整備する特定建築者に決定しましたね。第二次再開発事業の概要は?

第二次再開発事業は、経団連会館、JAビル、日経ビル解体後の跡地約14,100m2、延床面積約242,000m2の開発規模です。現在は第一次再開発事業の最終段階となる解体工事が始まったばかりですが、約1年かけて更地にし、2012年の竣工を目指して2010年4月に着工する予定です。今回の計画の重要なポイントは、歩行者ネットワークの強化です。丸の内から続く仲通りを日本橋川まで延伸して緑豊かな歩行者空間を整備し、賑わいと回遊性のある都市空間をつくります。日本橋川に面した大手町地区の再開発は今回が初めてなんですよ。 また、特定建築者は第一次再開発事業の事業パートナーと同じ4社ですが、当社は代表を務めさせていただくことになりましたので、全体を取りまとめるという重要な役割も担います。多くの関係者の方々とともに、大手町連鎖型都市再生をさらに推進できるプロジェクトとしたいですね。

上空からの風景。右から日経ビル、JAビル、経団連会館

─ 最後に、今後の抱負を聞かせてください。

現在は、ようやく第一次開発という“点”ができたところです。第二次開発ではそれが“線” になり、第三次開発ではさらに“面”になって街がさらに魅力的になっていきます。第三次が終了するのは5年も6年も先ですが、我々デベロッパーにとって、モノづくりと同様に街づくりは大切な要素です。50年、100年先を見据えてエリアの価値を高め、この街に関わるすべての人がハッピーになる、そんな視点から街づくりに全力で取り組んでいきたいですね。
第二次では、第一次で得た事業パートナー・行政との人的ネットワークや成功体験も十二分に活かせると考えています。やはり大手町という当社の事業基盤のあるエリアの開発ですから、できれば第三次も参画させていただき、街の発展に貢献したいと思っています。

Photo Gallery

Photo Gallery


開発プロジェクトTopへ

主なプロジェクト

大手町一丁目地区第一種市街地再開発事業

基本構想

施設概要

開発レポート

大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト

京都四条烏丸プロジェクト

その他のプロジェクト

「アーバンネット定禅寺ビル」プロジェクト

福岡天神プロジェクト

ページのTopへ戻る


特集コンテンツ

  • 物件ビューア
  • ハーモニーラボ
  • NTT都市開発のあゆみ