地域社会とともに
地域社会に溶け込むために
NTT都市開発グループでは、オフィスビル、商業施設、ホテル、マンションなどの開発はもちろん、運営においても地域とのコミュニケーションを大切にしています。
開発にあたっては、建物の外観を周囲の景観と調和させ、地域・近隣のさまざまなニーズを計画に反映させるべく努めています。また運営においても、地域の協議会などへ積極的に参加しています。ステークホルダーの皆様との真摯なコミュニケーションを通じて、その場所の特徴を(歴史や記憶なども含めて)できるかぎり学び、開発や運営に活かしています。
地域とともに、誰もが暮らしやすい街へ(トラッド目白)
2014年11月 都内有数の良好な居住エリアである目白の駅前に、長く街と共存できる施設をめざしてオープンした商業施設「トラッド目白」(東京都豊島区)は、地域の方々や行政とともに施設づくりを進め、子どもからご年配の方、小さなお子様をお連れの方、障がいのある方などさまざまな方が訪れやすく、利用しやすい施設、やさしい街づくりを進めています。
トラッド目白は、さまざまな方が訪れやすく、利用しやすい施設として駐車場、外周、内部設備などのバリアフリー化を実践するほか、2階には、街のコミュニティの醸成を図ることを目的としたコミュニティスペースを設置し、地域の方々の交流や情報発信の場として利用していただいています。(詳しくは、こちらをご覧ください)
また、地域の町会の皆様と豊島区が中心となり進めている、学童や住民の皆様の安全確保を目的とした目白地域周辺道路の「コミュニティ道路化」(歩車区分の再整備等)の検討会に2012年から参加し、敷地外周等の緑化の実施、豊島区との協調による区の花ソメイヨシノの植樹など、「みどりのネットワークづくり」による道路のコミュティ化に取り組んでいます。
これからも地域に住まう(目白にお住まいの方、目白で過ごされる方)の視点で人にやさしい街づくりをめざしていきます。
日本橋の風格を表現する和の空間づくり(アーバンネット日本橋二丁目ビル)
数々の再開発が進行中の注目エリア、日本橋二丁目地区では、オフィスビル「アーバンネット日本橋二丁目ビル」(2015年12月末竣工予定)の開発を進めています。
アーバンネット日本橋二丁目ビルは "Best Place to Work"?働くための最適な居場所?として知的生産性の向上を実現するビルをめざすとともに、古くからの歴史を刻む地区にふさわしく、「日本橋の風格」を表現するデザインとしています。
永代通りに面するファサードには、老舗の軒を思わせる庇と、折り上げ天井によるフルハイトサッシュを採用。北面のおだやかな光をオフィスに導く計画としました。また、折り上げ天井には土地の歴史性に配慮し、素材感ある木パネルを配置しています。
その他、庇をモチーフにした風格ある1階のピロティ空間や、光ダクトを介したあふれる自然光で来訪者をおもてなしするエントランスホールなど、かつて江戸の玄関口としてにぎわった、日本橋の歴史性を印象づけるデザインとしています。
都心に残る自然環境を再生(ウェリスタワー愛宕虎ノ門)
分譲マンション「ウェリスタワー愛宕虎ノ門」(2014年2月竣工)では、都心に残された歴史的景観や自然環境を活用。「自然と触れ合う」「風を取り込む」「風景を取り込む」をコンセプトに、都心における環境との共生を実現する住空間の提案を行っています。
本マンションでは、装飾性を排除し、空や木々を映す反射性ガラスを使用した外観など、自然と調和し、共生するデザインを採用しました。 なかでも、隣地のオランダ大使館に面した崖地を、野趣あふれる「緑浴の杜(森)」として再生させるなど、地域に残る自然環境の保全に貢献しています。さらに「緑浴の杜(森)」に面したエントランスホールは壁面収納型の大型サッシにより全面開放が可能であり、内外空間の一体化を実現させています。
これら地域の歴史的自然環境を活かした設計、豊かな外部環境を取り込んだデザインが評価のポイントとなり、2014年度グッドデザイン賞(住宅・住空間部門)を受賞しています。