文字サイズ

ヒートアイランド対策

屋上緑化活動

近年、都市の中心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる「ヒートアイランド現象」が問題となっています。NTT都市開発は、都市部を中心に総合不動産事業に従事する企業として、ヒートアイランド対策に注力しています。

当社グループでは2006年度より、保有する一部物件(オフィスビルや有料老人ホーム)の屋上で、サツマイモなどの食用作物を利用した緑化の試みを実施しました。サツマイモの大きな葉によるヒートアイランド緩和効果は大きく、2012年度の測定では、晴天時に屋根表面温度が最大22℃低下したところもありました。

サツマイモを植えた屋上で、講師役である社員の説明を聞く保育園の子どもたちの写真
近隣の保育園の皆様を招いた環境教育
(アーバンネット上名古屋ビル)

2013年度中に試験的な栽培は完了しましたが、現在もアーバンネット上名古屋ビル(名古屋市西区)では、入居テナントの皆様のほか近隣の保育園と協働しながら、サツマイモによる緑化の取り組みを継続して行っています。収穫期に行う「収穫祭」では、収穫、試食のほか、屋上緑化によるヒートアイランド対策の取り組みを紙芝居で紹介し、地域交流、環境教育に役立てています。
2015年の6月には入居テナント様、近隣の保育園の児童25名を招待し、「さつま芋苗定植」を開催しました。作業後は、環境への意識を少しでも高めていただけるよう、ヒート対策の目的や屋上緑化システムの循環サイクルについての説明会を行いました。
また同年11月に開催した「収穫祭」では、同様に入居テナント様や近隣保育園の子どもたちを招き、アーバンネット上名古屋ビル屋上で育ったサツマイモを収穫していただきました。収穫後はサツマイモを使ったスイーツの試食のほか、アーバンネット上名古屋ビルにおける取り組みをわかりやすく説明した紙芝居の上演を行い、保育園の子どもたちにも楽しみながら、環境への理解を深めていただきました。

アーバンネット銀座一丁目ビルにおける壁面緑化

壁面緑化を施した屋上の喫煙スペースの写真
壁面緑化を施した屋上の喫煙スペース

銀座一丁目という都心にありながら、自然を感じられ開放感のあふれるアーバンネット銀座一丁目ビル。屋上テラスの喫煙スペースには壁面緑化を施しています。保水性が高いセラミックブロックを用いた壁面の植栽はヒートアイランド対策となるほか、緑のたたずまいが目や心をくつろがせ、快適なリフレッシュスペースをつくりだしています。

多角的な対策の実施

NTTクレド基町ビルで、ミストが噴霧されている写真
NTTクレド基町ビルのドライミスト

NTTクレド基町ビル(広島市中区)、新風館(京都市中京区)、秋葉原UDX(東京都千代田区)といったビルでは、水を微細な霧状(ミスト)にして噴霧する「ドライミスト」を設置しています。蒸発する際に周囲の熱を奪い、周辺温度を下げるヒートアイランド現象抑制システムです。当ビルへ来られる多くのお客様へ、酷暑の夏にひと時の「涼」を提供しています。

天神打ち水大作戦において浴衣・甚平姿の参加者が岩田屋本館前で打ち水をしている写真
岩田屋本館前の打ち水イベント(天神打ち水大作戦)

日本の伝統的な方法である「打ち水」にも、積極的に取り組んでいます。グランフロント大阪(大阪市北区)で「梅田打ち水大作戦」に協力参加しているほか、大手町フィナンシャルシティ(東京都千代田区)や、広島市、福岡市でも市・地域協議会などが主催する打ち水イベントに参加しています。

大手町フィナンシャルシティでは2015年8月5日、過去11年にわたって開催されている打ち水イベントの一環として『大手町川端緑道・大手町仲通り打ち水』を行いました。近隣企業のオフィスワーカーや近隣町会の方など総勢約150名が参加し、打ち水による涼を味わいました。また、丸の内消防による「水消火器による消火器使用方法実演」やタレントのアカペラライブなど、来街者の方にも参加いただけるプログラムを実施しました。

九州支店では、WeLove天神協議会と福岡市などが中心となって毎年行っている「天神打ち水大作戦」に、2015年も参加しました。天神地区の商業施設や企業19社から100名が参加し、3班に分かれ12カ所をリレー形式で打ち水を行いました。入居テナント様からの参加も多く、みな、浴衣姿で木おけなどから打ち水を行って、涼を演出しました。

このほか当社では、植栽の配置、駐車場の緑化、保水性のある舗装材の採用などを行うなど、ヒートアイランド現象の緩和に向け、全国の各地域において多角的な取り組みを行っています。