NTT都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 中川 裕)は、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2019年度グッドデザイン賞」を「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA(シェアグリーン南青山)」、「ウエリス仙川調布の森・ウエリスオリーブ成城学園前」の2物件で受賞しましたので、お知らせいたします。なお、昨年の「大手町ファーストスクエア」に続き、8年連続の受賞となります。
■「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA(シェアグリーン南青山)」

イベントも可能なカフェの前面に広々とした芝生が広がる

青空の下でのアクティビティ

緑の中で過ごせる都会のオアシス
【概要】
緑溢れる広場を中心に、カフェ、グリーンショップ、ベンチャーオフィスが取り囲むオープンスペース。都市計画上の制限により、以前は駐車場や倉庫としてしか利用されておらず閑散とした印象であったこの土地を、リノベーションによって「訪れた人々が自由に過ごし、憩え、地域に愛されるオープンスペース」として開放したのが本施設です。
従来の民間によるオープンスペースは、建物の「従」であり付加価値の域を超えず、収益源という概念が薄いため、その景観は建物収益の拠出により維持されています。一方、本施設では、オープンスペースを施設の「主」と捉え、誰でも使える開かれた空間であることに加え、自立した収益システムを兼ね備えた、民間によるオープンスペースの新たなあり方を体現しています。
訪れる人々が思い思いに過ごす、地域の憩いの場へと変貌を遂げ、かつ施設運営の原資を創出する自給自足のオープンスペースとしてエリアの賑わいに貢献しています。
【審査委員の評価】
大都市の中のオープンスペースのあり方を示す新たなタイプの空間。建物、体験とコンテンツ、屋外のコモンスペースという多層的なリソースが、収益事業として、及びパブリック空間の提案としてバランスよく編集されている。ハードを整備してから店舗を集めるのではなく、そこにあるべき店舗の集積を運営管理の形と同時にオーガナイズしていくプロセスによって投資対価値がスマートに最大化され、結果的に利用者たちが求める空間と体験の価値を実現している。
■「ウエリス仙川調布の森・ウエリスオリーブ成城学園前」

水平ラインを強調し既存樹木の背景となるファサード

公園のような「みんなのリビング」

既存樹木を活用した家具が
ならぶレストランカフェ
【概要】
現代日本が直面する超高齢社会における課題を解決するために企画・開発された、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」と「分譲集合住宅」が複合した街づくりプロジェクト。“つなぐ”をコンセプトに、住み続けられる仕組みと、居住者同士のふれあいや地域交流を生み出す仕組みをハード・ソフトの両面から整備しました。さまざまな世代の人々が生き生きと暮らすことができる街づくりをめざし、さらなるコミュニティ発展のための取り組みを続けています。本物件は、武蔵野の森が色濃く残るエリアの複合開発として、居住者間の交流を育む豊かな共用空間と、地域に開くレストランカフェを住宅用途に併設しています。地域住民と居住者の交流に欠かせない交流拠点の創出により“多世代永住型の住まい”を実現しました。
【審査委員の評価】
分譲住宅とサ高住の一体開発による多世代近居は最近の大きな流れであるが、その際に重要になるのはレストランカフェの存在で、事業としても周辺地域との交流の面においても核になってくる。レストランカフェと中庭を一体のデザインとすることで、セキュリティラインの内外をうまく連続させている点が評価できる。地域交流のプログラムとして重要なまちライブラリー機能を販売ショールームの段階から、会員を募りながら実践したことで、コミュニティ醸成にも企画段階から力をいれていることがよくわかる。オフィス、中高一貫校、保育園という周辺の街と一体で、多世代の暮らしの場となるということも説得力があり、今後の街としての熟成に期待できる。
<参考:グッドデザイン賞とは>
また、「Gマーク」は、創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。

「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度です。その母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来50年以上にわたって、私たちの暮らしと産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰し続けてきました。
また、「Gマーク」は、創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。
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