ヒートアイランド対策:実りある収穫祭
NTT都市開発は、ヒートアイランド対策の一環として、2006年からサツマイモを使用した屋上緑化に取り組んでいます。本年はサツマイモに加え、ゴーヤ、カボチャの栽培実験にも取り組むとともに、社員の環境問題に対する意識向上を図る教育の場として、苗植え、手入れ、収穫などを社員が定期的に行ってきました。
サツマイモが収穫時期を迎えた2009年11月、この屋上緑化を展開している「アーバンネット三田ビル」(東京都港区)、「アーバンネット上名古屋ビル」(愛知県名古屋市西区)、「NTTクレド基町ビル」(広島県広島市中区)では、「水気耕栽培システム」(※注)や「培地パック(簡易な土耕栽培方式)」により栽培されたサツマイモ(紅あずま・パープルスイートロード)の収穫祭が行われました。
「アーバンネット三田ビル」では、当ビルの入居テナントの皆さま等にご参加頂き、約260kgのサツマイモを収穫しました。当日は、収穫したサツマイモを使用したコロッケやタルト等の試食会も行われ、参加者は一様に「おいしい」と舌鼓を打たれていました。なお、収穫したサツマイモの一部は、東京都港区にある「芝公園児童館」、「新橋児童館」に寄贈させて頂きました。
一方、「アーバンネット上名古屋ビル」でも、当ビルの入居テナントの皆さま等にご参加いただき、昨年度比3.7倍の141kgのサツマイモを収穫しました。また初の試みとして、収穫後の残渣物(葉・茎等)をリサイクル施設において有機肥料「グリーンサプリ」とすることにより、更なる環境保全への貢献を計画しています。
また、「NTTクレド基町ビル」では、地元の小学3年生の児童を招待して行われました。ほとんどの児童はイモ掘りは初めてとのことで、そこここから歓声が上がる中、約150kgのサツマイモを収穫しました。収穫したサツマイモはテナントとして入居している飲食店の皆さまに調理してもらい、参加した小学生も大喜びでした。
このように、サツマイモの収穫という楽しいイベントを通じ、都市部に緑を増やす屋上緑化というヒートアイランド対策への理解が深められる収穫祭になったと考えています。
※注 水気耕栽培とは、肥料の入った養液に空気を混ぜ、作物の根に与える栽培方法で、一般にポンプを使った循環システムを使います。
サツマイモの収穫模様(「アーバンネット三田ビル」)
寄贈したサツマイモ(「芝公園児童館」)