NTTUD DESIGN 対談シリーズ #01 後編 Community 影山知明  ×  佐渡島庸平 4

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これからの「まちづくり × コミュニティ」に必要なこと

これからの「まちづくり × コミュニティ」に必要なこと

──ここからは、会場からの質問コーナーになります。これまでのお話をふまえて、まちづくりにおける具体的なコミュニティの役割や、そのための方法についておうかがいできればと思います。

──ここからは、会場からの質問コーナーになります。これまでのお話をふまえて、まちづくりにおける具体的なコミュニティの役割や、そのための方法についておうかがいできればと思います。

(質問)

まちづくりのひとつの考え方として、そこで育まれたコミュニティが場所の魅力につながり、さらに相乗効果を生む仕組みができると望ましいと考えています。こうした仕組みを生み出すために重要なポイントとはなんでしょうか。(会場より)

佐渡島

圧倒的なソフトは地域に色を与えると思います。例えばシアトルにはMicrosoftやAmazonの本社があることで、流行最先端の店が次々に生まれている。と同時に「この土地はこういう場所だから、こういうものが再発見されるべきだ」というように、その土地の歴史にも意識が向かっていくと思います。

影山

僕はむしろ、「積極的にディベロップしないでほしい」と思う気持ちがあります。自宅がある東急線沿線と、お店がある中央線沿線とを個人的に比較すると、前者はいわば「消費者の町」として開発されたことで、自ら何かを作り出す側にはなりにくい町になっていると感じます。一方で後者にはいい意味での"隙間"や"空き地"がたくさんあるため、それらが新しく何かを始める人にとっての創造の余地になっている。こういったことこそ、ふたつの路線を長い目で見たときの"沿線価値"に大きな影響を与えていくだろうと思います。

佐渡島

ようはディベロップの仕方ですよね。人によって好き嫌いがあったとしても、まちづくりをする側の意志を感じさせるほうが、個性的で面白いものができるのではないでしょうか。

NTTUD DESIGN 対談シリーズ #01 後編 Community 影山知明  ×  佐渡島庸平 4
トークの進行を務めたフリー編集者の深沢慶太
トークの進行を務めたフリー編集者の深沢慶太

(質問)

まちづくりのために仕掛けを施してコミュニティをつくるのではなく、そこからいかに自立性を育てていくかが重要ではないかと思っています。その上で重要なポイントがあればお聞かせください。(会場より)

影山

エントリーマネジメントはすごく大切だと思います。「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という言葉がありますが、無理に人を集めると、それらの人たちの中には「言われたから来た」という人たちがたくさん混じってしまう。最初の時点で、それぞれが「自己決定に基づいてそこにいる」と自覚できるような「入り口のデザイン」をしてあげることが大事です。その前提を担保できれば、我々も来てくれた人のモチベーション管理からは手が離せるわけです。その推進力があれば、その先は自然と人が集まってくるだろうとも思います。

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佐渡島

僕は会社を自走するものにしたいと思っているんですが、それがすごく難しい。「これをやればいい」という設定をすればするほど、どんどん自走が遅くなる。逆にコルクラボでは「参加費を払って自走しなかったら損するよ」というスタンスで関わっています。

影山

お店も同様に、人を集めようとしてもうまくいきません。自ら走るから自走なのであって、そのためにできるのはせいぜい発芽の条件を整えることくらい。他者はコントロールできないわけですから、あとはコミュニティが発芽する条件を保つことに知恵を尽くしていくしかないと思います。

佐渡島

そのときに僕がいちばん大切だと思うのは、心理的な安全を確保すること。これが脅かされてしまうとモチベーションは一瞬で霧消してしまう。だからこそ、「自分の考えや気持ちを表明してもここなら大丈夫」という安心・安全を確保することに、細心の注意を払わなければならないと思いますね。

──さまざまな角度から、とても示唆に富んだお話をいただいたと思います。本日はどうもありがとうございました。

──さまざまな角度から、とても示唆に富んだお話をいただいたと思います。本日はどうもありがとうございました。

  • CREDIT
  • - 主催:NTT都市開発株式会社 デザイン戦略室
  • - 企画&ディレクション:Takram
  • - トーク進行:渡邉康太郎(Takram)、深沢慶太(フリー編集者)
  • - 構成:深沢慶太(フリー編集者)
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  • - 主催:NTT都市開発株式会社 デザイン戦略室
  • - 企画&ディレクション:Takram
  • - トーク進行:渡邉康太郎(Takram)、深沢慶太(フリー編集者)
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