NTTUD DESIGN 対談シリーズ #03 ライフ&ワーク 林 千晶 × 重松象平 4 イメージ画像

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都市をアップデートし続けるために必要なもの

都市をアップデートし続けるために必要なもの

──「ライフ&ワーク」に始まり、建築や都市と人間の関係に至るまで、示唆に富んだお話をありがとうございました。続いて、会場からの質問にお答えいただければと思います。

──「ライフ&ワーク」に始まり、建築や都市と人間の関係に至るまで、示唆に富んだお話をありがとうございました。続いて、会場からの質問にお答えいただければと思います。

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(質問)

仕事や生活の場を作る立場として、時間をシェアしたり副業をしたり、多拠点で生活する方が増えてきていることに注目しています。そういった人々と"豊かさ"や"幸せ"の関係性についてどのように思われますか。(NTT都市開発 デザイン戦略室 林)

重松

シェアのあり方で思い浮かぶのが「シェアオフィス」ですが、一方で空間やものを所有することにこだわっている人もいます。本当に社会全体が所有からシェアへ移行していくかというと、僕は疑問に思います。

「シェア」という言葉が単に新しいことや流行っていること、格好よさそうだという理由で、もてはやしている側面はあるかもしれないですね。だから、オフィス自体が「格好いい」と思えるものになったら、シェアオフィスにこだわらない人も出てくるかもしれません。つまり、シェアであれ所有であれ、気持ちいいあり方を求める本質的な価値観は変わらないとも考えられます。

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──例えば、都心で不足する託児施設のニーズをふまえてシェア型の託児施設がつくられるように、シェアの多くは"目的"ではなく、需要が足りない資源を届けるための"手段"であるといえます。そこに需要が見いだされることによって、シェアに限らず、自ずと供給手段も満たされていくわけです。"シェアか否か"という議論ではなく、"需要と供給のバランスの問題"として考えてみるのはどうでしょう?

──例えば、都心で不足する託児施設のニーズをふまえてシェア型の託児施設がつくられるように、シェアの多くは"目的"ではなく、需要が足りない資源を届けるための"手段"であるといえます。そこに需要が見いだされることによって、シェアに限らず、自ずと供給手段も満たされていくわけです。"シェアか否か"という議論ではなく、"需要と供給のバランスの問題"として考えてみるのはどうでしょう?

ニーズをどう満たすかという例でいえば、かつて茨城県日立市では、何万人もの炭坑労働者のために企業が学校から病院、商店までを用意して、たとえお金がなくてもツケ払いができたそうです。ある意味で桃源郷のような世界を巨大企業が作り上げていた。企業ではなく個が主体となったいま、今度は同じ意志を持った個が集まることで、シェアの仕組みや新たな価値観を作り上げていけると信じています。

重松

ネットワークのインフラが発展したことによって、個人同士がシェアの意志を共有できるようになってきたのは事実でしょう。まちづくりにおいて、こうした仕組みをどう変えていくかということも、ディベロッパーの役割かもしれませんね。
また建築家としても、こうした時代の流れに対してどう対峙するかが問われているようにも思います。大きな背景としては、社会の流動化や細分化が進む中で、かつてのように大きなイデオロギーやビジョンを提示しにくくなっていることが挙げられます。いま起きつつあることを観察者としてジャーナリスティックに伝えながら、人々とともに解決策を探っていくのが、いまの建築家のあり方なんじゃないかと思います。

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これだけ進歩が激しい中で、時代の進展に応じて常にアップデートし続けるソフトウェアのような考え方にも、ヒントがあるように思います。異なる立場の人々が協調しながら、社会実験的な姿勢でやれることがあるはず。建物を建てた後でその中身がどう使われていくのかを、ユーザーの側がプロトタイピングしていくようなあり方も考えられますね。

重松

Facebookの本社オフィスの設計にあたっては、社員からのフィードバックでレイアウトをどんどん変えていけるという意味で「ハッカブルな空間作りをしてほしい」と頼まれました。それをまちづくりのレベルまで推し進めていく......ということですね。

巨大な高層ビルであれば、そこで働き、暮らす人のリクエストがデータとして蓄積されて、エレベーターの停止階やタクシーの配車、空間構成も常に最適化されるようになるかもしれない。でも今日のお話を振り返ってみて、人工知能に頼る前に人間の知恵で解けることがまだまだいっぱいありそうだと思いました。

──本日はどうもありがとうございました。

NTT都市開発は引き続き、「デザイン」を軸としたさまざまな取り組みを通して、新たなまちづくりを実践していきます。今後の活動に、ぜひご期待ください。

──本日はどうもありがとうございました。

NTT都市開発は引き続き、「デザイン」を軸としたさまざまな取り組みを通して、新たなまちづくりを実践していきます。今後の活動に、ぜひご期待ください。

  • CREDIT
  • - 主催:NTT都市開発株式会社 デザイン戦略室
  • - 企画&ディレクション:Takram
  • - トーク進行:渡邉康太郎(Takram)、深沢慶太(フリー編集者)
  • - 構成:深沢慶太(フリー編集者)
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  • - 主催:NTT都市開発株式会社 デザイン戦略室
  • - 企画&ディレクション:Takram
  • - トーク進行:渡邉康太郎(Takram)、深沢慶太(フリー編集者)
  • - 構成:深沢慶太(フリー編集者)

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