NTT都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 辻上 広志)は、2021年9月7日付で京都市(京都市長 門川 大作)および新道自治連合会(会長 福永 敏三)の三者で締結した覚書※に基づき、京都市東山区において「元新道小学校跡地活用計画」(以下、本プロジェクト)を進めてまいります。
※参考リリース 2021年9月7日 元京都市立新道(しんみち)小学校跡地活用計画の合意に関する覚書締結について
本プロジェクトでは、京都市、新道自治連合会および宮川町お茶屋組合(組合長 駒井 文惠)と連携を図り、「花街文化の発展と新たな賑わいづくりを通して、地域の更なる活性化と魅力ある街づくりに貢献する施設」の実現をめざします。具体的には、元新道小学校跡地にホテルを新築し、小学校と共存してきた宮川町歌舞練場を建て替えるとともに、小学校の面影を一部継承した地域施設を新築することで、地域の方々が守り続けてきた歴史と文化を継承し、新たな人の流れを生む回遊性のある一体的な街づくりを実現します。
また、NTTグループのICTを活用し、未来への文化継承・発展に寄与するとともに、設計監修は隈研吾建築都市設計事務所が担い、宮川町の伝統的な街並みに溶け込む新たな賑わいの拠点を創出してまいります。なお、ホテル運営会社やホテルブランド等については、今後詳細が決まり次第お知らせいたします。
【新道通(予想イメージ)】
隈研吾建築都市設計事務所監修のデザインにより、京都の街の景観と調和を図り、街へ新たな賑わいを創出
コンセプト
「“街の記憶の継承”と“新たな共存価値”の創造」
新道エリアにおいては、「新道小学校」と「宮川町歌舞練場」が共存し、地域の歴史と文化を守り続けてきました。新道小学校は、番組小学校として明治2年に開校し、2011年(平成23年)の閉校まで地域の方々に愛されてまいりました。また、宮川町歌舞練場は、特徴的な大屋根が宮川町を象徴し、花街文化継承の場として、地域の方々に寄り添い続けてきました。
私たちは本プロジェクトを通して、新道エリアの歴史ある街の記憶を後世に伝えるとともに、新たな賑わいと地域活性化の拠点として、新道地域と花街文化のさらなる発展をめざし、一体的な街づくりに取り組んでまいります。
街の記憶の継承
コンセプトに掲げる「街の記憶の継承」については、建仁寺、京都ゑびす神社や宮川町お茶屋街といった風情漂う歴史的な街並みと、東山の山並みが一体的に形成された計画地において、素晴らしい景観との調和を図るため、既存建物の特徴を活かしたデザインや、部材の生け捕りによる再活用など、随所に街の記憶を継承してまいります。また、宮川町のシンボルである歌舞練場大屋根の活用についても検討しております。
記憶を継承しながらも新しいデザインを融合させ、新道エリアに新しい街並みを創出いたします。
歴史・文化を共に支えてきた元新道小学校と宮川町歌舞練場
新たな共存価値
本プロジェクトにおいては、ホテル、歌舞練場、地域施設の3施設を新道通に沿って整備いたします。大和大路通、新道通、宮川町通の南北の通りに対して、東西に人の流れを生むように建物の配置やプランを計画し、地域の回遊性向上をめざします。また、新しいホテルに世界中からゲストが訪れ、花街文化に触れていただくこと、地域施設では児童館と地域コミュニティが一体となって活動をすること等、国籍や年代を問わず、このエリアに集う人々が賑わい、ともに響きあうことで、新しい価値を生み出す街をめざしてまいります。
配置図(予定)
【ホテル(完成予想イメージ)】
国内外の多様なゲストを迎えるホテルエントランス
【歌舞練場(完成予想イメージ)】
宮川町の茶屋様式の町屋とデザインの調和を図る
【地域施設(完成予想イメージ)】
地域のための活動拠点と安心・安全の防災拠点を創出
※ 完成予想イメージは計画段階のものであり、今後変更の可能性があります。
ICTを活用した街づくり
NTTグループの強みであるICTを最大限活用し、様々なサービスや付加価値を提供することにより、花街文化の継承・発展や新たな賑わいづくり、防災力強化へ貢献します。
幅広いお客様にICTを介して花街文化の体験を提供し、生まれ変わる宮川町歌舞練場ではバーチャル映像技術によって新たな花街文化の発信を検討します。また、地域施設においては、子供も大人も一緒に楽しめるデジタルコンテンツの導入により世代を超えた新しい地域コミュニティの醸成を図るなど、私たちは地域の方々とともにICTを積極的に活用した街づくりに取り組んでまいります。
今後、当社では、NTTアーバンソリューションズ株式会社が実証実験を進める「街づくり DTC™」※との連携も視野に入れて、地域の方々が大事に思い育んできた街が持つ歴史や文化を継承し、発信してまいります。
※参考リリース 2021年2月2日 「未来の街づくり」を実現するNTTグループのデジタル基盤「街づくりDTC™」の技術開発、実証実験の開始について
マルチアングルVR配信
第71回京おどり
位置図
所在地 | 京都府京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町130番、125番1 京都府京都市東山区新道通団栗下る二丁目下柳町165番 京都府京都市東山区宮川筋四条下る宮川筋四丁目306番 他15筆 |
敷地面積 | 宿泊施設:約4,014㎡ (一部地域施設を含む) 歌舞練場:約2,257㎡ (一部地域施設を含む) |
延床面積 | 宿泊施設:約15,529㎡(ホテル15,311㎡、地域施設218㎡) 歌舞練場:約5,443㎡(歌舞練場4,036㎡、 地域施設1,407㎡) |
構造規模 | 宿泊施設:地上4階、地下2階(一部地域施設を含む) 歌舞練場:地上3階、地下2階(一部地域施設を含む) |
客室数 | 89室(予定) |
主要用途 | 宿泊施設、劇場、地域施設等 |
開業 | 2025年夏頃(予定) |
お問い合わせ先 広報室 鈴島・小張
Tel.03-6811-6241