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アーバンネット仙台中央ビルと
3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu」との連携がスタート ~NanoTerasuの産業利用促進に向けたイベントを開催~

NTT都市開発株式会社 2024年7月25日

NTT 都市開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 池田 康)は、2020 年 5 月に仙台市とNTTグループで締結した「都心部の活性化に関する連携協定」および、2022年7月に一般財団法人光科学イノベーションセンター(以下、PhoSIC)とNTTグループ間で締結した『次世代放射光施設「NanoTerasu」の産業利用促進に関する連携協定』に基づき、2024年3月に開業した「アーバンネット仙台中央ビル」(以下、本ビル)低層部施設「YUI NOS」※1と3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu」との連携がスタートしたことをお知らせいたします。

NanoTerasuと連携した産業利用促進機能「分析室」・「仮眠室」が本格稼働

東北大学青葉山新キャンパス内に整備された3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu」※2の産業分野での利用促進を目的に本ビル内「YUI NOS」に整備した分析室・仮眠室がこの7月より本格稼働しました。

分析室では、NanoTerasuとの遠隔接続により、本ビルにいながら現地の状況をリアルタイムに把握できるほか、ビームライン制御用PCの閲覧・操作や測定データの取得が可能となります。

また仮眠室は、夜間や数日に及ぶ長時間測定を快適な環境でサポートするユニットバス付の個室としています。

分析室・仮眠室のご利用にあたっては、事前にPhoSICへNanoTerasuビームラインの利用申し込み、および遠隔操作システムの予約申し込みを完了いただく必要がございます。
分析室
分析室
(NanoTerasuと専用線で接続)
仮眠室
仮眠室
NanoTerasuと本ビルの遠隔接続イメージ
NanoTerasuと本ビルの遠隔接続イメージ
NanoTerasuと本ビルの遠隔接続イメージ

NanoTerasuの利用に関する相談窓口機能を設置

「YUI NOS」2階のコワーキングスペースでは相談窓口機能を設置し、これからNanoTerasuの利用をお考えの方々などの相談に対応します。常駐のコミュニティマネージャーが一次対応を行い、相談内容によっては仙台市と連携した専門家等へマッチングします。

また、コミュニティマネージャーを介して「YUI NOS」を拠点とした利用者同士の協業・コミュニティ形成をサポートします。

2階コワーキングスペース
2階コワーキングスペース
相談イメージ
相談イメージ

NanoTerasuの産業利用促進に向けたイベントを開催

本ビルとNanoTerasuの連携スタートに伴い、今後のさらなるNanoTerasuの産業利用促進に向けたイベントを開催します。記念すべき第一弾となる今回は、利用者の方や今後利用予定の方等をお招きしてのトークイベントです。

NanoTerasuの利用にご興味のある方に向け、NanoTerasu等の概要や実際の課題解決事例、本ビルにおける取組みについて知っていただく場となります。

初めて放射光研究に触れる方から、利用検討中の方まで、幅広くご参加いただけます。トークイベントの最後には交流会も予定しておりますので、ぜひご参加ください。

開催概要

  • イベント名
    『YUI NOS to NanoTerasu 〜#1 実は身近な新技術、ナノテラス入門〜』
  • 開催日時 
    2024年7月31日(水)16:00開始 17:45終了予定 (終了後約1時間の交流会有)
  • 開催場所  
    アーバンネット仙台中央ビル 「YUI NOS」 1階イノベーションスペース
    (宮城県仙台市青葉区中央四丁目4番19号)
  • 主催  
    NTT都市開発株式会社
  • 後援  
    仙台市、一般財団法人光科学イノベーションセンター
  • 運営  
    NTTアーバンバリューサポート株式会社、株式会社ATOMica、株式会社ユーメディア

イベント詳細につきましては、以下URLをご参照ください。
お申し込みもこちらから受け付けております。
https://forms.gle/sT4Y3vVJTZSRQ6E26

NanoTerasuと本ビルの遠隔接続イメージ
  • アーバンネット仙台中央ビル「YUI NOS」各施設

    NanoTerasuと本ビルの遠隔接続イメージ
  • 3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu」

    提供)一般財団法人光科学イノベーションセンター
    提供)一般財団法人光科学イノベーションセンター

    「官民地域パートナーシップ(国の主体である国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)と、一般財団法人光科学イノベーションセンター(PhoSIC)を代表機関とする宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会からなる地域パートナー)」という新しい仕組みで整備される施設。太陽光の10 億倍以上の明るさの光(放射光)を用いて、「ナノ」(1ナノは10億分の1メートル)の世界を観察することができる「巨大な顕微鏡」。「NanoTerasu(ナノテラス)」という愛称は、次世代放射光施設が研究や観察の対象としている、物質の「ナノの世界」を示し、さらに放射光がナノの世界を明るく照らして観察する強力な光であるという施設の特徴を表す。

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【本件お問い合わせ先】

広報室 入戸野・若松  
nttud-pr@ntt-us.com