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ステークホルダーとのコミュニケーション

お客様や地域社会の皆様をはじめ、まちづくりに関わるすべての企業や人々との真摯なコミュニケーションを通じて、
よりよいまちづくりを推進します。

お客様とのコミュニケーション

ビルにおけるCS

NTT都市開発では、お客様や市場の声に耳を傾け、CS(お客様満足)向上に努めています。

CS向上の取り組みを検討する場として「CS委員会」(年2回程度)、「CSスクエア」(年4回程度)や「サービス向上委員会」(各ビル、1~3カ月に1回)を設けています。「CS委員会」では、オフィス賃貸事業におけるCS方針や表彰を実施し、「CSスクエア」では、各ビル個別の課題の共有、優良事例の水平展開と組織横断的な課題解決を行います。そして、「サービス向上委員会」では、各ビル単位で、防災センター・警備・清掃など、そのビルに携わるすべてのスタッフの参加により、日々のCS向上に取り組んでいます。

こうした検討の場では、お客様の声をしっかりと受け止めることを重要視しています。お客様の声は、年に一度、入居されているお客様に対しビルの満足度を伺う「CSアンケート」を実施することで、お客様からの評価を把握するとともにご要望に応えるべく改善に努めています。

また、CSに対する取り組みをより一層推進するために、2014年度より「CS委員会表彰」を設立しました。同表彰では、お客様の視点に立った取り組み事例とお客様への貢献が著しいパートナー企業を、CSメンバーおよびCSパートナー企業として表彰しています。2015年には、グランフロント大阪で新たに「CS MVP」賞を設け、受賞者となったパートナー企業を、『CS活動NEWS』(年4回発行)で紹介しています。

このように、組織的にサービスのあり方を追求しながら、"高品質・高信頼"かつ"安心・安全""先進的"なサービスの提供に努めています。

CS取り組み事例の社内共有とお客様への情報発信

NTT都市開発では、CS研修・CS講演会および『CS TIMES』『IGOCOCHI』などの発刊物を通して、CS意識や施策を社員一人ひとりに浸透させる取り組みを展開しています。

例えばCS講演会では社外の講演者を招き、ビル事業におけるES、CSについてヒントになる講話をいただいています。

また『CS TIMES』では、取り組み事例やCS活動にかける思い、研修内容、CSに役立てているツールなどを具体的に紹介し、CSの普及を図っています。2017年からは、より鮮度の高い情報を定期的にお伝えできるよう、『CS TIMES』を電子版に移行しました。

さらに2016年に発刊した社外向けオフィス情報誌『IGOCOCHI』では、NTT都市開発のビルを利用するテナント企業にビルについて語っていただくほか、プロパティマネジメント業務を行うパートナー企業に登場いただいてその仕事内容を紹介するなど、NTT都市開発グループのビルやサービスをわかりやすく伝えています。お客様への情報発信、お客様やパートナー企業の従業員の満足度向上、ドアノックツールとしての活用を目的に、今後も定期的に発行する予定です。

これらの施策を通じ、NTT都市開発では引き続き、社員やパートナー企業のCS意識向上に努めます。

社外向けオフィス情報誌『IGOCOCHI』の「オフィススコープ」の誌面の画像 社外向けオフィス情報誌『IGOCOCHI』の「オフィススコープ」の誌面のつづきの画像
社外向けオフィス情報誌『IGOCOCHI』
CS講演会で社外の講演者が講演する様子の写真
CS講演会

協力会社を対象にした研修

NTT都市開発では、協力会社を対象にさまざまな研修を行っています。2018年3月に品川シーズンテラス(東京都港区)で行われた研修では、「品川シーズンテラスに来訪されるすべての方が期待するクルー」をテーマにCS意識を高めるカリキュラムを展開しました。具体的には、施設内で来訪者の方々と接する際の表情・挨拶・お辞儀の角度・案内方法などの基本動作や電話対応の発声や言葉づかいを実践を交えながら習得したほか、さまざまな場面でどのような思いを持って対応するかをディスカッション形式で学びました。

今後も訪れるすべての方に満足いただけるサービスの提供をめざし取り組みを進めていきます。

研修受講者がお客様対応についてディスカッションする様子の写真
CS意識を高める研修

バリアフリーの推進

NTTクラルティ(株)が発行した広報誌の表紙の画像
品川シーズンテラスにおけるユニバーサルチェック
(NTTクラルティ(株)が発行した広報誌より)

NTT都市開発では、ビル開発や運営におけるバリアフリー化を積極的に進めています。

大型複合施設である品川シーズンテラスでは、バリアフリー法に対応するだけでなく、誰もが使いやすい施設になるよう、きめ細やかな配慮を盛り込みました。ビル内の通路やコンビニエンスストアなどは、車いすが移動しやすいよう広めに設計しました。エレベーターは車いすでの利用がしやすい横長の平面形とし、ボタン周りには点字表示を設けることで視覚障がい者にも配慮を施しました。駐車場は、「車いす利用者専用駐車スペース」を複数設けています。運営面では、警備員にビル案内、翻訳アプリなどをインストールしたタブレットPCを支給し、お客様からのお問い合わせに対して、より的確でわかりやすいご案内ができるよう努めています。

また、品川シーズンテラスの実際の使い勝手の確認としては、NTTグループの障がい者雇用特例子会社であるNTTクラルティ(株)の車いす利用社員による、ユニバーサルチェックも実施しています(詳しくは、こちらのPDF (4.8MB)をご覧ください)。PDF

障がいのある方の助言に基づく"ユニバーサルタウン"(大手町プレイス・ウエリス町田中町)

大手町プレイスの外観写真
大手町プレイス

NTT都市開発が「大手町二丁目地区第一種市街地再開発事業」としてプロジェクトを進め、2018年9月にグランドオープンした「大手町プレイス」(東京都千代田区)は、子ども連れや高齢の方、障がいのある方など多様な人々が集うことができる「ユニバーサル・タウン」として設計されています。必要な設備やビル低層部の動線計画などについて、計画初期段階より障がい者雇用特例子会社であるNTTクラルティ(株)からの助言を取り入れ、障がいのある方の観点で随所にユニバーサルコンセプトを反映しました。具体的には、「誰でもトイレ」(多目的トイレ)にはさまざまなサイズの車いすやベビーカーでも使いやすい多目的シートを導入したほか、聴覚障がいのある方に災害時の警報を知らせるフラッシュライトも装備しています。また、車いすやベビーカー対応として段差解消機を設置したほか、視覚障がいのある方の迷い込みを防ぐため、外周の主要な動線沿いに立ち上がりのある植栽を設けました。地下鉄から直結する地下エントランスには点字案内およびカメラ付きインターホンを設置し、呼び出しに応じてサポート人員を配備できる設計とするなど建物全体のバリアフリー化を図っています。

社員の理解を深めるための施策も実施しています。2017年12月に竣工したサービス付き高齢者向け住宅「ウエリスオリーブ町田中町」(東京都町田市)では、高齢者疑似体験として白内障メガネや手首・足首におもりをつけたほか、杖や車いすなどを使い、高齢の方の目線で建物内の動線を確認しました。これらの体験を今後の開発や施設の運営に活用し、よりよい空間づくりへとつなげていきます。

「ウエリスオリーブ町田中町」で実施された高齢者疑似体験として白内障メガネや手首・足首におもりをつけたシーンの写真
「ウエリスオリーブ町田中町」で実施された車いすで「誰でもトイレ」の体験をしているシーンの写真

「ウエリスオリーブ町田中町」で実施された高齢者疑似体験

ユニバーサルキャンプTOKYO2017の開催(品川シーズンテラス)

品川シーズンテラスでは、さまざまな個性を持つ人がともに生き生きと暮らすことができるユニバーサルな社会の実現をめざした取り組みを行っています。

その一つとして、2017年4月28日、29日の2日間にわたり「ユニバーサルキャンプTOKYO2017」を開催しました。「地域で取り組む多様性への理解と共生社会の実現」をテーマに、港南エリアの企業に呼びかけ、品川を多様性の理解と共生社会の実現に向けた先進的なエリアとして発展させていくことをめざしました。

リオ2016パラリンピック競技大会男子柔道60kg級銀メダリストの廣瀨誠選手や、アテネオリンピック2004ソフトボールの銀メダリストである髙山樹里選手を招いたトークショーや、手話パフォーマンス、ライブコンサートなどの特別プログラムのほか、障がいのある方との交流プログラムや、ボッチャ、ブラインドサッカーなどパラスポーツが体験できるプログラムも設けました。

当日は多数の企業、団体のご協力のもと、港南エリアをはじめとした周辺地域からも多くの方が訪れ、体験を通してユニバーサル社会への理解を深めるイベントとなりました。

品川シーズンテラスでは、同イベントを継続的に開催するとともに、今後もすべての人が生き生きと暮らすことのできる社会をめざし、さらなる取り組みを進めていきます。

秋葉原UDXでモビリティシェアサービスを開始

NTT都市開発では、より暮らしやすい社会の実現に貢献するため、2015年10月より秋葉原UDX(東京都千代田区)において、全国で初めてパーソナルモビリティ「WHILL」のモビリティシェアサービスを開始しました。「WHILL」は従来の電動車いすと異なり、洗練されたデザインや直感的な操作性による使いやすさを兼ね備えたパーソナルモビリティです。モビリティシェアサービスでは、この「WHILL」に(株)NTTドコモが提供するモビリティシェアシステムを搭載し、貸出時の位置情報やバッテリー情報をリアルタイムに把握できるようにしています。これにより盗難防止などを含む効率的な運営や、事故などの発生に対するスピーディな対応が可能になりました。

車いすで秋葉原に来訪する方や移動の支援が必要な方に、簡易な手続きで「WHILL」の貸出を行うことで、秋葉原UDXを起点として、よりアクティブに秋葉原の街の散策を楽しんでいただくことをめざしています。

大規模ビルにおけるサイクルポート設置

大手町ファーストスクエアのサイクルポートの写真
大手町ファーストスクエアのサイクルポート

NTT都市開発では、(株)NTTドコモ、(株)NTTデータ、(株)NTTファシリティーズとともにサイクルシェアリング事業「ドコモ・バイクシェア」に取り組んでいます。

サイクルシェアリングは、海外では環境保全の観点からも普及が進んでいます。日本でも、東京都をはじめとした自治体が普及に取り組んでいます。

ドコモ・バイクシェアでは、自転車本体に通信機能やGPS機能、遠隔制御機能(自転車の貸出・返却制御や電動アシスト機能のバッテリー残量の把握など)を搭載し、自転車の管理や、利用者と自転車のマッチングを行います。また、会員情報サイトから登録したICカードや携帯電話・スマートフォンを自転車のカードリーダーにかざすことで、簡単に貸出・返却が行えるなど、手軽に利用できるシステムが特徴です。

当事業でNTT都市開発は、当社が運営、管理、販売するオフィスビルや商業施設、マンションなどにおけるサービス展開を担っています。特に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、サイクルシェアの需要拡大が見込まれる大規模ビルを中心に、自転車のサイクルポートや無人登録機などの設置を進めています。2016年2月からは「自転車シェアリング広域実験」がスタートし、千代田区、中央区、港区、江東区の4区内すべてのポートで自転車の貸出・返却をすることが可能になりました。サイクルシェアリングの認知度も高まり、「ポタリング」(自転車での散歩)という新しいライフスタイルへの関心が社会的にも高まっています。これらを背景に、ドコモ・バイクシェア運営エリアでは毎年1.5〜2倍のペースで利用回数が伸びています。

そこでNTT都市開発では、初年度の秋葉原UDXへのポート設置に続き、2016年にはさらに大手町ファーストスクエア、グランパークタワー、品川シーズンテラス、シーバンスの4物件にポートを設置しました。

今後も、サイクルシェアリングを提供する施設の拡大、ほかの運営事業者へのシステム提供やコンサルティング業務の推進などにより、より多くの地域に、環境にやさしく利便性の高いソーシャルインフラを提供していく予定です。

各ビルの自転車設置台数 ※2018年7月現在

秋葉原UDX 22台
大手町ファーストスクエア 10台
グランパークタワー 8台
品川シーズンテラス 21台
シーバンス 15台

住宅におけるCS

NTT都市開発グループが提供する分譲マンション「ウエリス」シリーズでは、「今も、未来も、心地いい」良質な住まいづくりと、お引き渡し後、お客様の大切な資産の品質保持のためNTT都市開発グループ会社による適切な建物維持管理を実施しています。

住まいづくりにおいては、設計・施工段階における品質基準、各種技術マニュアルに基づいた設計施工内容の管理を行うことで、品質の確保に努めています。加えて、「ウエリス」ブランドコンセプトを具現化する「ウエリスコード」により、幅広い視点からのこだわりを住宅事業全体で共有しています。そしてお客様に確かな品質をご理解いただくために、国が認める第三者機関によって住宅性能が公正に評価される「住宅性能表示制度」を積極的に活用しています。

アフターサービスについては、お客様の声を集約するセクションとして「住宅CS推進室」を設置しており、お客様と直接向き合うきめ細かなサービスに努めています。

2017年からは、「ウエリス」のマンション・戸建の居住者向けに、さまざまな情報やお得なサービスを提供する会員組織「ウエリスカスタマークラブ」を立ち上げました。WEBサイトやメールマガジンを通じ、グルメ・ショッピング・インテリアなどの情報提供、サービス紹介を行っています。

また、賃貸住宅においても、基本的に分譲住宅と遜色ない品質で設計・施工するとともに、貸主(事業主)としてご入居後のお客様とのコミュニケーションに努めています。とりわけ、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では、一人ひとりのお客様との対話とサービスの改善を特に大切にしています。

コミュニティとの対話と協働

地域社会に溶け込むために

NTT都市開発グループでは、オフィスビル、商業施設、ホテル、マンションなどの開発はもちろん、運営においても地域とのコミュニケーションを大切にしています。

開発にあたっては、建物の外観を周囲の景観と調和させ、地域・近隣のさまざまなニーズを計画に反映させるべく努めています。また運営においても、地域の協議会などへ積極的に参加し、ステークホルダーの皆様との真摯なコミュニケーションを通じて、その場所の歴史や特徴を学び、開発や運営に活かしています。

東京大学、新建築社との共同研究で街巡りイベントを実施

「東京大学・新建築社共同研究」社会実験の写真
「東京大学・新建築社共同研究」社会実験

NTT都市開発では、地域の方々と協力しながら、未来のまちづくりをめざしています。2015年からは、東京大学および(株)新建築社と連携して地域における実地調査、都市や人口動態に関するビッグデータを活用した分析などの共同研究を行い、将来あるべき都市の姿を検討しています。

その一環として、2017年2月にコミュニティサイクルを活用した街巡りイベントを行いました。このイベントは、東京都台東区鳥越のおかず横丁において毎月実施されている「ものづくり横丁」と共催のもと、参加者にコミュニティサイクルを無料で貸し出し、SNSを通じて街の魅力を発信してもらうものです。2日間にわたるイベントでは、おかず横丁商店街で白米とけんちん汁の提供や飲食できるスペースとして家具を設置、子どもを対象にした「ものづくり横丁ワークショップ」などを開催しました。コミュニティサイクルやSNSという新しいサービスやライフスタイルが、どのように街の賑わいづくりや活性化に影響するかを実験しました。

2018年3月には、約2年間の共同研究についての報告会を地域の皆様を対象に開催し、多くの方にご来場いただきました。コミュニティサイクルを活用した街巡りの社会実験を動画にて紹介し、研究の目的、調査結果などをご説明しました。

地域の景観と建物の風格を守り未来へつなぐプロジェクトとして、小学校跡地をホテルに改修

完成予想図 芝生広場からの眺望イメージのCG画像
芝生広場からの眺望(完成予想図)

NTT都市開発では、歴史の息づく景観を守りながら、新たな価値を創造することをめざしています。2016年5月に、京都市東山区の「元清水小学校」跡地活用に係る契約候補事業者に選定され、2017年7月には、京都市および地元自治会との間で活用計画について合意しました。

京都市では学校跡地などを市民の貴重な財産とし、その活用について民間事業者からの提案を募集しており、その一つである元清水小学校は、世界遺産「清水寺」へ続く松原通に面し風格ある景観を今に残しています。今回のプロジェクトでは、昭和初期に建てられた既存校舎の意匠を残しつつ、和×洋、モダン×アンティークといった異なる要素を掛け合わせることで、重厚感ある空間に奥ゆかしさ漂うホテルとします。

事業コンセプト「記憶を刻み、未来へつなぐ」には、地域の歴史や人々の思いを継承しながら、訪れた人や地域の人に新たな思い出が刻まれ、また未来へと受け継がれていくようなホテルにしたいという思いを込めています。

交流と憩いの場を創出

"都市の庭"を多くの方々と創り上げる(大手町ファーストスクエア)

リニューアルした公間空地の写真
リニューアルした公間空地

NTT都市開発では、施設の整備というハード面だけでなく、活用法というソフト面においても、お客様の多様なニーズを反映させることに努めています。大手町ファーストスクエア(東京都千代田区)では、時代の変化に伴う公開空地の役割を見直し、公開空地のリニューアルを行いました。検討初期の段階から、関係者を巻き込んだワークショップやイベントの開催などにより、実際に利用される方のニーズを拾い上げ、日常・非日常両面での使われ方を想定しながら検討を進め、新たな賑わいの創出や認知度向上に努めました。

これら一連のプロセスは、オフィスワーカーにとって身近な存在となることを計画初期から関係者間で共有し、誰もが気軽に立ち寄れる・生活に寄り添い愛される"都市の庭"を、周囲と丁寧に創り上げてきた姿勢を評価いただき、一般社団法人国土政策研究会 公共空間の「質」研究部会主催「第3回まちなか広場賞」の「奨励賞」を受賞しました。

NTT都市開発では、今後もさまざまな利用者の声を集め、施設への反映に努めていきます。

緑地広場を中心としたエリアマネジメント活動(品川シーズンテラス)

品川ハロウィン2017の写真
品川ハロウィン2017

近年、まちづくりにおける重要なテーマの一つに「エリアマネジメント」があります。エリアマネジメントとは、地域環境や価値を維持、向上させるために住民・事業主・地権者が主体的に取り組むことです。その目的は、快適かつ魅力的な環境の創出から、街並みの形成、資産価値の保全・向上、地域の安心・安全、コミュニティづくり、地域の伝統文化の継承など、幅広い分野にわたります。

2015年に開業した品川シーズンテラスでは企画段階より、このエリアマネジメントの考えを取り入れていました。品川の魅力であるテクノロジー企業の集積、ターミナル駅として交通利便性に富んでいること、品川シーズンテラスの持つ空間(緑地広場)を活かしながら、さらに魅力的な街としていくために、「テクノロジー・グリーン・オープンネス」をキーワードとし、短期・中期・長期の3つのプロセスを設け、エリアマネジメントに取り組んでいます。

その初期段階である2015〜2017年においては、エリアマネジメント活動の認知度を高め、イベントを活発に行いながら、品川港南エリアの企業や地域住民の皆様とともに、まちづくりの気運を高めることを目標としました。

その一例として、2017年9月には「品川アウトドアオフィス」を実施しました。緑地広場の開放的な空間を活かし、テントやタープ、ネットワーク環境やホワイトボードなどを設置。新たなワークスタイルを提案するイベントとして評価され、品川シーズンテラスのオフィスワーカーにとどまらず、近隣企業からも多くのワーカーの皆様が参加されました。

また、近隣住民の皆様を巻き込んだ取り組みとして、毎年10月に「品川ハロウィン」を開催しています。近隣の子どもたちによるハロウィンパレードやダンスなどが披露され、2017年は3,600人の皆様が参加されました。その一環として2017年に初めて実施した「子ども110番」スタンプラリーでは、期間中港南エリアの46カ所にチェックポイントを設置し、地域の皆様にも協力いただくことで、ともに防犯意識を高めることができました。各拠点での飾り付けやお菓子の配布など、エリア全体で盛り上げようという一体感が創生されました。

こうした活動が評価され、2017年に「第3回まちなか広場賞『特別賞』」を受賞しました。

今後は、2020年のオリンピックやリニア新駅の開業に向け、エリアマネジメント活動の推進、実績づくりに努めます。また、長期的にはまちづくりを視野に入れ、品川港南エリアを拠点とする多くの企業、ワーカー、居住者の皆様にさらに喜んでいただけるエリアマネジメント活動を継続していくことで、エリアとしての価値向上をめざします。

広島都心部で合同エリアマネジメント勉強会を開催

「広島市中央部商店街振興組合連合会」と合同でのエリアマネジメント勉強会の様子の写真
エリアマネジメント勉強会

NTT都市開発の各支店においても、エリアマネジメント活動推進の気運が高まっています。2017年7月には、中国支店など広島都心部の紙屋町・基町エリアにおける14事業者で構成される「紙屋町・基町にぎわいづくり協議会」が、隣接する八丁堀エリアを中心に活動する「広島市中央部商店街振興組合連合会」と合同でエリアマネジメント勉強会を開催しました。

これまで両団体は、それぞれのエリアの活性化・回遊性向上に取り組んできましたが、「広島都心部として両エリアは一つである」という意識を高め、街の魅力づくりの手法として注目されるエリアマネジメントを推進すべく、合同勉強会の開催に至りました。

勉強会では「新しいまちづくりの手法 エリアマネジメントについて学ぼう!----できるところから、自律的に、楽しく!----」をテーマに、広島都心部エリアのこれからの取り組みを学びました。

こうしたことを背景に中国支店では12月、クリスマスシーズンの賑わいづくりの一環として開催した「基町クレド・パセーラ クリスマスマーケット」を、従来は八丁堀エリアのみで行われていた「ひろしまドイツ・クリスマスマーケット」の紙屋町エリア会場として展開し、広島都心全体に賑わいをつくり、回遊性向上を図りました。

エリアマネジメント勉強会はその後も継続して開催しており、両団体の結束はますます強まっています。2018年4月に、日本初となる世界最大規模のアーバンスポーツの祭典「FISE Hiroshima 2018」が広島で開催された際にも両団体が連携し、都心部の盛り上げ施策を実施しました。今後も、街に新たな賑わいを生み出すエリアマネジメントの取り組みを推進していきます。

地域を活性化する場づくり

NTT都市開発では、新たな交流の場をつくるため、地元自治体や市民団体と協力しながらさまざまなイベントを開催しています。
7 月には各ビルにおいて、打ち水や夏祭りなどのイベントを開催しています。大手町ファーストスクエアでは「大手町ファーストスクエア夏まつり」の一環として、打ち水のほか「アロハビーチ-大手町にビーチが出現」を展開しました。また、シーバンス(東京都港区)では、外構水の広場にて、「シーバンスの夏祭り」を開催しました。オフィスワーカーや近隣に住まう方など、約1,200人が参加し、例年以上に盛り上がりました。
秋葉原UDXが毎年8 月に開催している「UDX夏祭り」は地域の夏の風物詩として定着し、多くのご家族や観光客に来場いただいています。東京都港区のグランパークでも、毎年公開空地で夏祭りを開催し、オフィスワーカーだけでなく、多くの地域の方々に来場いただいています。芝浦商店会・芝浦三・四丁目町会共催の「芝浦まつり」と同時開催で行うなど、地域との連携に加え、テナントと連携した催しにも取り組んでいます。
東京オペラシティ(東京都新宿区)ではコンサートホールでの協賛公演や無料公演を開催しています。夏休み時期の恒例の催しとして、子どもから大人まで楽しめるイベントを企画しています。
「東京・春・音楽祭」にも例年協賛しています。「東京・春・音楽祭」は、2005年から開始された「東京のオペラの森」を前身に、2009年から新たにスタートした音楽祭で、3 月から4 月にかけて、上野の美術館や博物館のホールでさまざまなコンサートが開催されるほか、カフェやオフィスビルなどの街角で無料のミニコンサート「桜の街の音楽会」も催されます。2018 年はシーバンス、アーバンネット大手町ビル(東京都千代田区)などが会場となり、たくさんのお客様に国内外の名曲を楽しんでいただきました。
アーバンネット大手町ビルでは同時期に「東北復興応援マルシェ」も開催され、宮城県亘理郡山元町の土地の味が並びました。
このようなイベントをきっかけに、今後も地域コミュニティの活性化を図り、魅力あるまちづくりをめざしていきます。

UDX夏祭りの写真  
UDX夏祭り
  

九州支店における地域交流の取り組み

夢かなう夏休み 天神ワーク体験の写真
夢かなう夏休み 天神ワーク体験

九州支店では、季節ごとの行事やイベントを通し、地域の皆様との交流を図っています。

なかでも、中洲エリアにおいて770余年以上の歴史を持ち、毎年7月の開催期間中には300万人超の見物客が訪れる「博多祇園山笠」では、UD中洲ビル(福岡市博多区)を「飾り山笠」の公開場所として長年提供しています。

また天神エリアでは、天神エリアの企業、団体、住民、行政などで構成されたエリアマネジメント団体である「We Love天神協議会」を中心に、九州支店を含め地域の商業施設などがさまざまなイベントを開催し、地域の方々との交流を深めています。

7月には「天神打ち水大作戦」として打ち水イベントを開催しており、年々参加する企業や施設が増えています。

8月には、地元商業施設や教育委員会との連携により、小学生を対象にしたワーク体験イベントを実施しています。2017年は2つのイベントを実施しました。

一つ目の「夢かなう夏休み 天神ワーク体験」は、大人が実際に働く職場で仕事を体験できる人気イベントです。応募して選ばれた子どもたちが、レソラ天神とレソラサウステラス(いずれも福岡市中央区)でテナントの協力のもと、店舗でお客様のお出迎えや、ビル警備員、ウエディングプランナー、カフェスタッフなどの仕事を体験しました。

FUKUOKA STREET PARTY2017の写真
FUKUOKA STREET PARTY2017

二つ目は、8月の毎週水曜日にレソラサウステラスで開催した「親子ピッツァ教室」です。2016年に続き2回目となる開催ですが、すべての回が満員となり、のべ約250人の小学生とご家族の方が参加しました。

また8月最後の週末には、岩田屋本店本館と新館(福岡市中央区)のある「きらめき通り」を歩行者天国とし、本館前広場をメインステージとした「FUKUOKA STREET PARTY 2017」を開催しました。音楽ライブやストリートパフォーマンスをメインとして、特設ステージでのアーティストによるスペシャルライブ、福岡市長を招いたトークショーが行われたほか、「きらめき通り」では九州北部豪雨復興支援として被災地域の市町村によるブースや、飲食店など18店舗が出店し、2日間で約13万4,000人が訪れました。

天神サンタ大作戦2017の写真
天神サンタ大作戦2017

10月には、天神エリアの繁栄と安全なまちづくりを祈願して行われる「月華祭」(警固神社天神豊年祭)が実施されます。2017年も神輿の担ぎ手として社員が参加しました。

クリスマスシーズンには、「天神のクリスマスに行こう2017」の関連イベントとして、九州支店が「天神サンタ大作戦2017」に参加しました。天神の商業施設スタッフを中心とした16施設から約60人がサンタやトナカイに扮し、地区内の商業施設を巡りながら、歩行者などにお菓子をプレゼントして回りました。

今後も地域との連携のもと、幅広い世代との交流を深め、まちづくりや街の活性化をめざします。

保有物件を活用した取り組み

NTT都市開発では、保有物件を活用した地域振興の取り組みを行っています。

神田市場の跡地に建てられた秋葉原UDXでは、市場が東京都大田区へ移転した後も市場の方々と交流を図り、2年に一度の神田祭には、神田祭りへ参加される市場の方々へビル内の施設を控え室として提供しています。大手町ファーストスクエアおよびアーバンネット大手町ビルでは、敷地の一部を箱根駅伝の大学応援団席として提供するとともに警備員を配備することで敷地の安全な利用についても配慮しています。