文字サイズ

安心・安全なコミュニケーション

なぜ重要か

より先進的な街とは、より安全な街でなければいけない。「レジリエンス(強靭性)」は、サステナビリティ(持続可能性)と並び、国連SDGsのゴール9・11に共通する第二のキーワードでもあります。社会のICT化や少子高齢化、さらには気象災害の激甚化や自然災害の続発といった社会課題が顕在化する現在、持続可能な社会の実現に向け、街づくりに求められる要件は高まり続けています。

NTT都市開発のアプローチ

NTTグループが掲げるCSRテーマ「安心・安全なコミュニケーション」の中心命題は、24時間365日、社会を支えるというグループ普遍の使命にあります。NTT都市開発は、レジリエントで高品質な不動産の開発はもちろん、「もしも」に備える安全体制の整備などを多面的に行い、皆さまの安心・安全に向け、社員全員で取り組んでいます。また、近年は社会のICT化を踏まえ、情報セキュリティ管理の強化を加速しています。

活動の柱

  • 安全性・品質向上の仕組みづくり
  • BCM(事業継続管理)の推進と、防災体制の継続的強化
  • 情報セキュリティ管理の徹底

関連するSDGs

NTTアーバンソリューションズグループ SDGsインパクトテーマの推進

インパクトテーマⅤ「街を見守り続け、安心・安全な社会基盤を築く」では、NTTグループの一員として、社会インフラの24時間365日安定稼働を実現する新たな施策の実現へと取り組んでいます。またインパクトテーマⅥ「先進的でレジリエントな街づくりの実践」では、ICTなどの先進技術を活用し、社会の人々の安心・安全・快適といった「ウェルネス」向上に資するイノベーションを推進しました。

Highlight 2021 Case06

SDGs Impact Theme V.街を見守り続け、安心/安全な社会基盤を築く

ビルのセキュリティ・安定稼働を、革新する

都市インフラの安定稼働に向け、IoT時代のビルセキュリティが求められる

ICT社会が世界規模で浸透し、都市のあらゆる機器がデジタルネットワークにつながるようになった現在、ビルを含む都市インフラの安定稼働を担保するセキュリティ施策にも、それらを加味した進化が求められています。特にNTTのようなICT企業グループには、先進的なソリューション開発を率先することが期待されています。

NTTグループの次世代戦略「街づくりDTC™」の推進

NTTとNTTアーバンソリューションズグループは、IOWNの研究開発を活用した「街づくりDTC™」による、未来の街づくりに向けた技術開発と街区実証実験を開始しています。「街づくりDTC™ 」とは、街で提供されるサービス単位で環境・モノ・人を捉え、DT(デジタルツイン)と、それらを分野横断で連鎖させる機能であるDTC™ (デジタルツインコンピューティング)を実現させることで、街全体で最適化を行う革新的技術です。NTTおよびNTTアーバンソリューションズは、この「街づくりDTC™」技術を活かして、NTTグループが関与する既存街区や、2022年1月竣工予定の「アーバンネット名古屋ネクスタビル」(愛知県名古屋市)など新規に開発する街区において実証実験を行うことで、街区に住まう人、集う人、働く人にとって魅力を感じてもらえる新たな価値を提供することをめざします。

※ IOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network):スマートな世界を実現する、最先端の光関連技術および情報処理技術を活用した未来のコミュニケーション基盤

街づくりDTC™の一環としての、警備ロボット実証実験

「街づくりDTC™ 」を着実に進行・実現していくため、NTT都市開発は、さまざまな実証実験を開始しています。その一つが、「アーバンネット名古屋ビル」(愛知県名古屋市)で実施した「5Gを活用した警備ロボット実証実験」です。(株)NTTドコモおよび大成(株)、ugo(株)も参画した同実験では、次世代型アバターロボットを活用し、ビルの警備業務をリアルタイムに遠隔操作で行っています。

人とロボットの協働によるビル警備業務を行い、さらに遠隔操作と自律走行のスムーズな切り替え、複数ロボットの同時制御といったノウハウを蓄積すると同時に、 5Gの大容量を活用した高精細映像の伝送や低遅延、高信頼の5G通信により制御技術の強化を図ることで、今後AIを活用した自動判定・自動対応のサービス化といった、より洗練された街区管理をめざしています。 NTT都市開発はこれらを通じ、コスト効率、エネルギー効率を兼ね備えた次世代のビルセキュリティを実現し、社会基盤の安全かつ24時間365日稼働へと貢献していきます。

街づくりDTC・ロゴ
次世代型アバターロボット「ugo®TS-P」
次世代型アバターロボット「ugo®TS-P」

Highlight 2021 Case07

SDGs Impact Theme VI.先進的でレジリエントな街づくりの実践

住まいの安心・安全・快適に、イノベーションの力を

より快適でスマートな暮らしに、技術革新で挑戦する

ICT社会の世界規模での浸透は、ビジネスだけでなく日常生活における空間に対しても変革をもたらしつつあります。全ての人が安心・安全・快適に暮らせるよう、AIやIoTを活用した次世代住宅サービスを実現することが社会から強く期待されており、さまざまな企業がその実現に取り組んでいます。

「Wellith URBAN(ウエリスアーバン)中野坂上」で開始した、先進的なAI・IoT活用の試験サービス

2021年3月に入居を開始したNTT都市開発の都市型賃貸マンション「Wellith URBAN(ウエリスアーバン)中野坂上」(東京都中野区)は、先進的なセキュリティ設備や「ニューノーマル」を意識した衛生設備・共有空間設計に加え、AIおよびIoTを活用した、次世代住宅の実現に向けた実証実験を展開するといった大きな特徴を有しています。

Wellith URBAN(ウエリスアーバン)

NTTアーバンソリューションズグループと(株)NTTドコモが実施するこの共同実証実験は、「コンシェルジュがいるような暮らし」「ヘルスコンシャスな暮らし」「自分好みの空間づくり」をコンセプトに定めAIやIoTを用いて居住者の行動や好みを学習することを通じ、住宅が居住者に寄り添いサポートするような各種サービスの実現をめざして、ご協力いただけるモニターへとサービスを提供しています。

IoTデバイスや各種センサーなどを通じ収集される居住者の生活データをもとに、スマートホームにおける快適性や健康面での可能性を模索するこの実証実験の内容は、体重、体温などの個人の健康情報に応じた運動や食事レシピのアドバイス、また、くつろぎ・在宅ワークなどのシーンに合わせて照明、プロジェクター映像などを制御し、居室の雰囲気を変化させるサービスなど多岐にわたります。それらを長期的に提供することで、居住者ごとに異なるニーズを理解し、居住者に合わせて柔軟に対応することはもちろん、居住者の健康状態や意識面への貢献度合いを検証し、 ICTを用いた次世代住宅の発展をめざします。

これは、「未来の街づくり」を実現するNTTグループの「街づくりDTC™」の一環として実施するものであり、NTT都市開発および参加各社は、住まいに求められる新たなウォンツや時代とともに変化する多様なニーズを把握し、居住者のウェルネスをサポートする住宅や生活と街のさまざまなシーンでの「ワクワク」をつないでいくイノベーションを推進します。

IoTデバイスを設置したリビングダイニング
IoTデバイスを設置したリビングダイニング
各種情報を表示できるスマートミラー
各種情報を表示できるスマートミラー